ぐにゃぐにゃ【瀬上一憲】

2023.11/07

水曜日です。

おはようございます。

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

 

 

皆さん、倒立できます?

何十秒もでなく、逆立ちして

前転というマット運動です。

 

 

もうすぐ還暦な自分には

到底無理ですが、20年前なら

できたかというと、多分無理。

 

 

リーマン生活を送る

大多数の大人たちにとって、

マット運動は、はるか彼方の昔の

お話が普通なのですが、世の中にはそうでない人たちもいます。

 

 

小学校の先生です。

本当に小学校の先生たちというのは

スーパーマンかというぐらい、何でもできます。

 

 

でも、最近は、寄る年波で、

マット運動の見本披露・指導の後は、

当院においでになられるのですが。

 

 

最近の小学生事情は、

以前よりもまして運動音痴が

増える傾向にあるのだとか。

 

 

コロナ下で、運動制限はあったにせよ、です。

聞いていて呆れました。

 

 

その1 そもそも各自で壁に向かって逆立ち練習させられない。

グニャッとして、クビから落ちるから。

 

 

その2二人一組で逆立ちする人の足を

受け止めるという動き(よくやるアレです。)は、無理。

相手の足を顔面で受ける子が続出するから。

 

 

その3 体の力の入れ方から教えないと無理。

体幹というほどではないにしろ、

体に力を入れて動かすことすらしたことがないから。

 

 

都会の子ではありません。

田舎の田畑がいっぱいあるようなところです。

 

 

運動する子としない子の

格差もあるのだけれど、運動する子であっても

「手押し車」ができない子は、いっぱいいるのだそう。

 

 

はい、体幹を日常生活で

鍛えるということもさることながら、

小学校高学年であっても、

「手の指を大きく開いて

所要の動作することから教える」

必要があるのだそうです。

 

 

果たしてヒトは、

進化しているのやら、退化しているのやら。

 

 

それでも、

体を動かすことによって

得られる成功体験というのは、

その後の人生に大きく影響を及ぼすそうで。

以前、その先生がいた小学校で、

小学校卒業に(鉄棒の)逆立ちができるように

なることは必須だと、子供たちに告げたら、

ソレは一大事だと、クラスの子全員がそれこそ

朝に夕方にと鉄棒の練習を始めたそうな。

 

 

手のひらにできたマメは痛いし、

手の皮は剥けるし、そしてどうしてそれらが

できるのかわからない子も多数いたそうですが、

皆で頑張ってできるようになって、

卒業するという気持ちでクラスが一つになったそう。

 

 

結果、先生は、

子どもたちの朝夕の練習に付き合うこととなり、

時間外労働が増えることとなったらしいけれど、

全員が無事卒業を迎えることができたと。(笑)

 

 

この手の「基礎的な運動」というのは、

力で持っていく、のではなくほんのちょっとした

コツのようなものなのですが、各々が体で

覚えないとできるようにはなりません。

 

 

ただ、小さな成功体験の

積み重ねというのはあながち馬鹿にはできません。

 

 

更なる未来の扉を開く力にもなるやもしれません。