場違い【瀬上一憲】

2023.10/24

水曜日です。

おはようございます。

 

 

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

銀座に低価格帯が売りの店舗が進出しているという記事を見ました。

量を捌ければ、ペイするとの皮算用もあるのかもしれません。

 

 

実際、290円弁当はリーマンに

飛ぶように売れるという話もうなずけるところ。

 

 

たしかに、100均やユニクロに始まる

衣料・雑貨系の安売り店が銀座に買い物に来る人達に、

どうニーズがあるのかは不明ですが、飲食は別なのかもしれません。

 

 

一方で、銀座でバーを経営する友人が、

以前、銀座では普通のワイン一杯が10万円という

価格設定をして受け入れられてしまえば、

それが通用する街だと、言っていた記憶があります。

 

 

ただ、それは街自体が

高級感に溢れ、「銀座価格」が通用する店の話。

 

 

銀座でも新橋寄りだったり、

有楽町のガード下あたりの飲食店だったりすると、

ごく一般庶民受けする価格帯のお店がたくさんあります。

 

 

いつも高級ブティックで買い物をし、

レストランで食事をする人だけで

構成されている街というのはありません。

 

 

ただ、どこの街も同じような

店だらけになってきているという気はします。

 

 

昔は家電量販店といえば、

アキバだったり、新宿西口だったりしたものが、

今ではどこの街にも出店していますし、チェーン店系の

飲食店があちこちに数多く出店しています。

 

 

昔に比べると、

街の個性がなくなってきているのは事実でしょう。

 

 

それは何も東京に

限ったことではなく、地方も似たようなもの。

 

 

悪目立つするのでなく、

どこか個性が光る店に立ち寄りたい、

ここで見てもらいたい、ここに立ち寄ってみたいと

思わせるお店でありたいとは、店舗経営者なら誰でも思うところ。

 

 

低価格を売り物にするのでなく、

どこか違う、と思わせる店であれば、

どこでも繁盛するのでしょうけれど。