声掛け【瀬上一憲】

2023.09/26

水曜日です。

おはようございます。

 

 

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

先日、高齢の父親に帯同し、免許の返納手続きをしました。

本人は、かなり抵抗していましたが、

認知症状が出ていては、運転は無理。

 

免許証がなくなること=行動制限がかかることとなるため、

それは理解できるものの、世間様に迷惑はかけられません。

 

 

それでも、

世の中にはもっと怪しい

高齢者がいっぱい運転しています。

 

 

スーパーの駐車場にて、

前方の一点のみを見つめて運転しているおばあちゃん。

 

 

近寄りたくはありません。

近くにも止めたくありません。

 

 

そして、仮に一人暮らしであれば、

よほど本人が自覚していない限り、

自発的に返納に動くことはありえません。

 

 

田舎ではなおのこと、

生活できなくなりますから。

 

 

うちの場合も、自分に病院の

送迎等タクシー代わりの依頼をすべて

引き受けることとはなりますが、それは織り込み済み。

 

 

返納に至る過程を思えば、

それぐらいなんてことはないわけで。

で、警察署にて。

 

 

返納の書類を書き込み、

手続きを終え、その場を去ろうとした時、

応対してくれたガタイの良い警察官が父に一言。

 

 

「長い間、安全運転を

していただきありがとうございました。

お疲れさまでした。今後ともお元気でお過ごし下さい。」

 

 

これには傍で

聞いていたこっちのほうが「うるっ」と来てしまいました。

 

 

子供の頃、父の運転で山や海に

連れて行ってもらったこと、小児喘息が酷く、

しょっちゅう病院に連れて行ってもらったこと等、

急にいろんなことを思い出してしまったのは、自分の方でした。

 

 

数日後、別用があり、

警察署を再訪したのですが、

高齢の杖をついたおばあさんが、

娘さんと思しき方に付き添われ、返納手続きに来ていました。

 

 

そこでも、見送りがてら、

同じ警察官の方が、同様に一声をかけていました。

 

 

何をいいたいか、

賢明なるみなさんであれば、

すでにお解りいただけたことでしょう。

 

 

はい、「ひと声かけ」、です。

 

 

多分、それが

スムーズにできている方の院は、

繁盛店に間違いありません。

 

 

できていないと思われた方、

決まったトークの練習をするのでなく、

どういう声かけをしてもらうと嬉しいのか、

から考えてみましょう。

 

 

これは想像ですが、

それがスムーズにできるようになると、

「接客(患者さんとの接し方)」全てが変わってきます。