あなたは患者さんの話を聞けていますか?【加藤高夫】

2023.05/03

From:加藤 高夫

治療院より

木曜日担当の加藤 高夫です。

 

 

今回は《理解とは》について

やっていきたいと思います。

 

 

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私は、普段、いろいろな漫画を読みます。

漫画の中でも、医療系の漫画なんかもよく見ます。

 

 

それはなぜか?

楽しみながら、医学知識も学べるし、患者心理や、

その背景など、描写がとても詳細で学びが多いからです。

 

 

今回は、そんな医療系漫画に出てきた

ワンシーンから、ヒントを得たことがあったので、

シェアしたいと思います。

こちらが漫画のワンシーンです。

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30秒問題ってご存知でしょう?

 

 

患者や家族への問診テクニックの基礎。

 

 

最初の30秒、医者は口を挟まずに耳目を配れってやつですよ。

 

 

ところが多くの医者はそれをしない。

 

 

なぜか?

 

 

忙しいからだ。

 

 

実際30秒ってのは意外に長く感じるものです。

 

 

しかも多くの医者は最初の10秒で頭の中に、もう鑑別を想起している。

 

 

だから患者の言葉をさえぎって自説を確かめるための質問を始める。

 

するとどうなるか?

 

 

患者は口を閉ざす。

 

 

発症時の様子、事の背景、違和感、言葉にできない切迫度や佇まい。

 

 

それこそが、発病のメカニズムを説明するためのヒントになる。

 

 

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あなたの治療院にも、病院に通っていて、

そこから来た患者さんもいるかと思います。

 

 

病院では、患者さんの話を

聞いていないことが多いみたいですね。

 

 

でね、ここで勘違いしちゃいけないのが

「じゃあ話を聞けばいいのね」

って単純なことではないんです。

 

 

あっ、ちなみに、話を聞くことは

最低限の話ってことは忘れずに。

患者さんが求めているのは

《自分のことを理解して欲しい》

なんです。

 

 

苦しさ、悲しさ、辛さ、

いろいろな想いを理解して欲しいのです。

 

 

私たちは、その想いを理解するために、話を聞くんです。

患者さんの想いを理解するために質問するんです。

 

 

で、ここからが、さらに大切なことなんです。

 

 

理解するために、

話を聞いたり質問することは意識したらすぐにでもできます。

 

 

しかし、患者さんの想いを

正しく理解することは、すぐに出来ることではありません。

 

 

なぜなら、患者さんとあなたは、

別の人生、人格、考え方など、全く違うからです。

 

 

その違う人の言葉から、

正しく理解していかなければいけないからです。

 

 

患者さんは、私たちに、

全てを伝えてくれるわけではありません。

 

 

患者さん自身が気が

ついていなかった想いがあったり

これは伝える必要性はないだろうって、

患者さんが判断して話さなかったりします。

 

 

だから、私たちは、そういう、

少ないデータから読み取ることが必要になってくるんです。

 

 

患者さんの想いを

理解するってことは、本当に難しいことなんです。

 

 

でね、仮にあなたが患者さんの

想いを正しく理解出来たとしますよね。

 

 

でも、これだけでは、実は不十分なんです。

 

 

あなたが理解できただけでも、

本当に凄いことなんですが

患者さんが求めていることは、私たちに

《理解してもらったと感じたい》なのです。

 

 

いくらあなたが

理解していたとしても、患者さんが私たちに

《理解してもらった》

と感じることが出来なければ

《理解してもらえていない》

ことになってしまうのです。

 

 

理解するということは、

結構大変なことなんです。

 

 

あなたはどうでしょうか?

患者さんに

《理解してもらった》と

感じてもらえているでしょうか?

私はまだまだ出来ていないと思います。

 

 

だから、一生懸命患者さんの話を聞きます。

患者さんに、何度でも細かく確認します。

 

 

確認作業を行うことで、

理解し合えているかを確認していくのです。

 

 

自分の勝手な思い込みで

「この人は、これで困っているな?」

と判断しないように気をつけています。

 

 

気をつけていても、

つい確認作業を忘れちゃったりします。

 

 

確認作業をしても、

きっと100%理解できることはないと思います。

 

 

しかし、意識することで、

理解できることは増えるかと思います。

 

 

患者さんの想いを共有した状態で、施術を進めていく。

これが大事だと思うのです。

 

たまに

「人と話すのが苦手」とか

「雑談とか出来ないです」みたいなことをいう人がいます。

 

 

勘違いしないで欲しいのですが、

別におしゃべりになってくださいと言っているわけではないのです。

 

 

話をすることが

大事なのではなくて、患者さんのことを理解すること

そして理解したと感じてもらうことが大事なのです。

 

 

そのために必要な行動をすることなんです。

 

 

話をすることで出来るならそれでもいいし

問診票などの書面を

使用しながら出来るならそれでもいいのです。

 

 

重複になりますが、

大事なのは方法ではなくて

《理解すること》《理解してもらったと感じてもらう事》

なんです。

 

 

治療技術の勉強も大事ですが

《理解すること》《理解してもらったと感じてもらう事》

は、もっと大事なことだと私は思っています。

 

 

だから、私は、これからも、

もっともっと、患者さんと向き合っていきます。

 

 

あなたも、ぜひ、患者さんと、

とことん向き合ってみてはどうでしょうか。

 

 

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追伸)

《理解する》とかって、

仕事だけでに必要なことではないですね。

 

 

家族や友達、それ以外でも、

人と関わる時は必要なことだと思います。

 

 

どこでも誰とでも、

理解が出来るようになれたら

きっと、人間関係で困ることって

なくなるんじゃないでしょうかね。

 

 

そんな人になるために必要な能力の一つは、

コミュニケーション能力じゃないでしょうか。

 

 

このコミュニケーション能力も、

テクニックではなくて、あり方の部分が大事だと思っています。

 

 

どんなあり方で、

テクニックを使うのかで、効果も大きく変わってきます。

 

 

協会では、テクニックはもちろんですが、

このあり方についても学ばせてもらっています。

 

 

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