娘の人生勉強(花屋編)【東野奈穂子】

2023.02/23

金曜日担当の東野奈穂子です。

 

 

来週娘が高校を卒業します

卒業式の日に

お友達と花束を交換するそうで

花屋さんへ予約をお願いしに行きました

 

 

初めて行くお花屋さんで

お店に入ると50代~60代であろう

女性の店主が立っていました

 

 

卒業式で渡す花束を作ってほしいと

お願いするとお客様情報を書く紙を手に

淡々と質問をしてきました

 

 

名前、住所、電話番号

お渡し日、予算を聞いた後娘に

花束のイメージは?と聞かれました

 

 

オレンジ系でと答えた後娘が

予算でどれくらいの大きさの花束が

出来ますか?と尋ねると

これくらいと

ジェスチャーで伝えた後なぜか半笑いで

花束ちゃうからね

 

 

ブーケやから(笑)

とちょっと一瞬理解できない

指摘をされてしまいました

 

 

一方的に進めた上に

用がなくなると帰れと言わんばかりに

目配せをされてしまいました

 

 

娘の顔がこわばり

嫌な雰囲気であることを悟りましたが

近くで花束を作ってくれる所が

ほかに見つからなかったので

そのままお任せすることに決めました

 

 

家に帰ると娘の怒りが爆発しました

もう少し客の要望を聞いて欲しかった

 

 

当日までイメージが湧けないなんて

不安すぎると・・・

お花のプロで自信があるように見えたし

今まで行ったことはなかったけれど

長年同じ場所で商売出来ているのだから

腕を信じてみようと娘をなだめました

 

 

とは言いつつ

自分の知識と技術で人と

意思疎通を図る仕事をしている者として

思うところは沢山ありました

 

 

自信があるからと相手を蔑ろにして

自分の中で処理してしまうのは違うし

要望を聞きすぎて自分を見失うのも違う

 

 

相手の要望もしっかり聞いたうえで

自分の知識と技術の中で

どう折り合いをつけて納得、安心してもらうか??

 

 

この花屋の店主のように

やるべき最小限の仕事をしようと思えば

出来るし腕が本物であれば

経営も成り立つのかもしれません

 

 

でも私はそうでありたくないし

周りの大切な人たちにも

そういう心持でいてほしくない

 

 

娘もお客様相手に仕事をする道を

選んだのでそう決めたからには

行く先々でいろんな人を観察し

アンテナを育て考え

成長してほしいな

と思った出来事でした

 

 

本日も最後まで

ご覧いただきありがとうございました。