痛みの評価を「10」と言い続けた方の話【東野奈穂子】

2023.01/12

金曜日担当の東野奈穂子です。

 

 

病院でよく使われる

「NRS」というものがあります

 

 

いわゆる痛みの評価を

0~10の数字で現す指標です

私も患者様と痛みを共通認識したくて

頻繁に使います

 

 

これについて勉強になった

患者様とのやり取りをシェアします

 

 

「NRS」について語った患者様は

先月仕事中に肋骨の骨折と肺挫傷

で入院されていました

 

 

入院した2日目から看護師さんに毎日

「1番痛かったのが10としたら

今日はどれくらいですか?」

と聞かれたそうです

 

 

患者様は退院する日まで

「10」と答え続けたそうです

患者様は続けて

0か10しかないと思うのですよ

痛いか痛くないか?

 

 

少々マシになっても痛いものは痛い

違いますか?

 

 

と逆に問われてしまいました

痛みで

辛い思いをしている方にとって

痛みのない私たちが

勝手に痛みの度合いを数値化し

現してくれとお願いし

情報を共有することで

信頼関係を築こうなどというのは

簡単すぎやしませんか?という話です

 

 

痛みが減ったことに安心感を

得てもらうための評価ではなく

私たちが行った施術が

良い方向に向かっていることを

情報共有したいというエゴにも

思えてきます

 

 

痛みはかなり主観的で

評価すること自体難しい

 

 

だからこそ

簡単に使うべきではない

と改めて思い知らされました

 

 

患者様が前回より

どう変化しているかを知る術は

他にたくさんあるわけですから

簡単に情報を得ることに

頼りすぎないようにしよう

と教えを得たお話でした

 

 

本日も最後まで

ご覧いただきありがとうございました。