嗜好【瀬上一憲】

2022.11/15

水曜日です。

おはようございます。

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

 

 

人間、程度の差こそあれ、人の好き嫌いはある。

 

 

特に我々のような

対人関係の上に成り立つ仕事では、

その関係が仕事を左右しかねない。

 

 

商売と割り切って、

好き嫌いを封印して仕事に徹するのが

プロなのは承知しているのだけれど、

ウマが合う・反りが合う人との関係が濃くなるのは、

自然なことかと。

 

 

私がお世話になっている

お医者さんのとこの待合室には、

その先生の蔵書がどんと置かれている。

 

 

そして、その蔵書は、

管理人不在のまま、貸出もされている。

 

 

地元では気難しいことで有名なその先生。

口が悪いので患者とよく喧嘩になるという

類の話をよく聞いていたので、できる限り

関わり合いになりたくないと思っていた私。

 

 

ところが、

お世話になる機会というのは訪れたりする。(笑)

 

 

月イチで診ていただく関係は、2年になろうかと。

 

 

その先生に会うのが楽しみというよりは、

先生の蔵書を眺めるのが楽しみで

通っていると言っても過言でない。

 

 

初めてその院を訪れたとき、

事前に聞かされていた悪評もあり、

多少憂鬱だったのだけれど、待合室の蔵書に目をやったとき、

それは杞憂だと知ることになる。

 

 

何しろ、

自分の好きなタレントや作家たちが

ズラッと並んでいるのだからどれから手にとって読もうか迷うほど。

 

 

ビートたけし、高田文夫、渥美清、

東海林さだお等々、まるで自分の家の本棚のようなものだから、

居心地が悪い訳はない。

 

 

その本棚を見ただけで、

この先生はきっといい人に違いないとまで

思ってしまうのだから、単純といえば単純。

 

 

それでも、

嗜好が一緒な人から

サジェスチョンを受けると、自然と耳に入るし、

覚えてもいるもの。

 

 

次に来る一ヶ月後には

改めるべき食生活や運動が頭に浮かんできたりする。

 

 

自分の偽キャラを

作り込むのでなく自然に出て、

それが受け入れられる関係が構築できるかって、

とっても重要なのだと改めて思った私でした。

 

 

出来るようで出来ないんですけどね。