鬼ごっこができない子どもたち【瀬上一憲】

2022.06/07

水曜日です。

おはようございます。

 

 

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

唐突ですが、鬼ごっこしたことあります?

殆どの方がやったと答えると思います。

 

 

その時、鬼役を誰もやらずに、

鬼ごっこが成立しなかったということはありましたか?

 

 

鬼になりたくないと思ってもじゃんけんで

負けたら、仕方ないかとあきらめ、その役を引き受けるのがルール。

 

 

嫌なら、遊びに参加しない。

それが当たり前のことだと、

誰かに教わった記憶がありますか?

 

 

遊びの中で自然と

身につくというよりも覚えるもの。

何の不思議もない「鬼ごっこ」なはずなのですが、

最近は事情が違うようです。

 

 

小学校6年生の担任をされている方曰く、

鬼ごっこをして遊んでいたはずの子らが

喧嘩をしだしたので仲裁に入ったそうな。

双方の言い分を聞いて呆れたと。

 

 

鬼ごっこはしたいけれど、鬼はやりたくない。

 

 

鬼役はやりたくないから他の奴がやるべきだ。

じゃんけんで負けたのに鬼をやらないのは卑怯だ。

で、取っ組み合いが始まった、と。

 

 

この話を聞いた時、唖然としました。

鬼役から抜け出すことができずに、泣き喚いて

半狂乱になる保育園児の話は聞いたことがありますが、

鬼になりたくないと駄々をこねる

小学校6年生の子というのは初めて聞きました。

 

 

そういうのって、小さい頃から

「遊びながら」覚えるものだし、近所の年上のあんちゃんが、

いいことも悪いこともあれこれ教えてくれる中で、

自然と身につくものなのだけれど。

 

 

今はそういう関係が全く無い。

そして、放課後の校庭は遊びまくる子供で

いっぱいだった記憶があるのだけれど、

田舎でもそういう光景は見たことがありません。

 

 

そして、自分はやりたくないけれど、

他の誰かが鬼役を引き受けてくれるならば、

鬼ごっこはやりたいという思考回路。

 

 

そういうバカが増えてきた

世の中はどうにも住み辛い。

小学校の先生のなり手が不足する

理由がわかった気がしました。