サプリ【瀬上一憲】

2021.10/12

水曜日です。

おはようございます。

 

 

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

よくあるパターンなのですが。

 

 

五十肩発症以後、痛みは収まったものの、

どうにも可動域が改善しない患者さんがいまして。

 

 

前回の流れでいうと、炭酸をかけたら、

びっくりするほど改善が見られて、と

言う話を書きたかったのですが、そうではない。

 

 

その方、仕事が多忙だったこともあり、

二ヶ月ぶリにお見えになられたのですが、

仕事を乗り切った自分へのご褒美に、との来院でした。

 

 

いつもどおり、うつ伏せになり、

腕をくの字に曲げて、上方に置く姿勢を

とってもらおうと促して驚きました。

 

 

いつもは隙間が空いて、

肩がベッドに付かないため、クッションを

両方に入れるのですが、今回は、ピタッと

両肩がベッド面に付いているので、その必要がなかったからです。

 

 

肩の状態が改善したんですか?とお聞きすると、

取り立てて何か特別なことしたわけでもないのだけれど、

と前置きした上で。

 

 

疲労困憊の中、

『なんとか仕事を乗り切ろうと、

「お値段の高いランクのアリ○ミン」を服用したぐらいしか

思いつかないのだけれど、いつの間にか肩をぐるぐる回しても

痛くなくなったことに気がついた』のだそうな。

 

 

疲労回復のためのサプリが効いたとは

思えないのだけれど、思い当たるフシはそれぐらい。

 

 

ただ、肝心の疲労回復は期待したほどでもなかった(笑)らしく、

そこは気合で乗り切ったようなので、何処までサプリの効果が

あったのかはわからないとは患者さん談。

 

 

この話を聞いて、

「効くサプリ」というのもあるものなんだと

半信半疑だった私。

 

 

実際、効用書きを見ると、

フルスルチアミンが関節痛に効くのだとありました。

 

 

それでも、五十肩の人がこぞってそれを

飲んでいるという話は聞いたことがありませんので、

まぁ、そういう類のものなのでしょう。

 

最近、『何もしなければ、脚は勝手に老化する。』、

というキャッチコピーで宣伝しまくるロコ○アというサプリがあります。

 

 

そのチラシには、

「日本ウォーキング協会公認」の文字も。

 

果たして、ほぼ公的な立場の協会がそういう

不思議なサプリを効果あり、と公認しているものなのか疑問が湧くわけで。

 

 

サイトで調べてみたら、確かに公認はしているものの、

機能性からくるものではなく「協賛スポンサーとしての公認」の

意味でありました。

 

 

他にも、サポーター、シューズ等々の

「健康産業」たちが名を連ねておりました。

「協賛」の他にも「推薦」の文字も。

 

 

多分、積んだお金の違いが

その差となっているのでしょう。

 

 

どうにも胡散臭いサプリたちと

それを取り巻く悪い大人の方々の図が見て取れる。

 

 

飲まねば、治らぬとでも言いたげなその広告コピー。

 

 

そして、歩くことよりもクスリだろうがサプリだろうが、

飲んで治そうと安直に考える思考停止した人たちは、

多分喜んで『踊らされる』のでしょう。

 

 

そういう思考停止している人たちでなく、

自分の足で歩ける体作りをしたいのだけれど、

膝痛をなんとかしたいという人たちの助けと

なる自分でありたいものです。