vol.2 健康に勝る宝はない【東野奈穂子】

2021.08/19

金曜日担当の東野奈穂子です

 

私は15年前、目を患いました

その時薬の有難さと同時に

薬の怖さも知りました

 

目の奥に強烈な痛みが襲い

痛みと共に、視力と視野が日に日に

失われていきました

 

病院では原因不明としながらも

「強膜炎」「視神経炎」と診断され即入院

ステロイドパルス療法を1か月間受け

何とか症状も治まり復活しました

 

 

パルス治療が終わると

「プレドニン」というステロイド錠剤を

しばらく飲み続けるのですが

徐々に減らし投薬終了になるまでの

2年間が本当に地獄でした

 

 

「プレドニン」という薬は

身体の抵抗力を著しく低下させます

 

 

風邪をひけば肺炎になり

肝機能障害を起こしたり

胃に無数の胃潰瘍が出来たり

口内炎が常に3つ以上ある状態

そしてその症状を緩和させるために

 

 

新たな薬が増え続ける・・・

目の症状は治まっているのに

副作用による病気に怖れる毎日でした

治療を受け主症状は良くなったけれど

薬を飲んでいる間は健康に戻ったという

感覚は1つもなく

副作用で心が弱り切り

薬が減るごとに元気を取り戻していった

という感じでした

 

 

ステロイドの治療があったから

私は現在失明することなく

普通の生活ができているので

薬の有難さも実感していますが

薬の主作用の裏には必ず副作用があり

命にかかわるような副作用は稀でも

主作用が効果的でスピーディーな程

リスクは大きいことも実感しました

 

 

再発頻度の高い病気だそうですが

なるべく健康維持を努めていることで

幸い15年経っても再発はありません

 

とは言え長い人生の中では

全く健康でいられるわけではなく

無理をしたり疲労を溜めれば

身体に支障を起こすことはあります

 

しかし

前のように我慢し続けることはせず

その時感じた異変にすぐ対処するよう

心掛け、不調を長引かせないように

しています

 

そして健康維持の大事さを患者様にも

事あるごとに伝えるようにしています

治療や薬で完治するとは限らないし

効き目が強い薬程リスクも大きいことを

知って欲しいからです

 

しかし

不治の病や先天性の疾患が

薬の進歩により救われているのも

事実としてあるので

一概に否定してはいけないのですが

自分の不摂生な行いによって

引き起こされる病気や怪我は防げる

可能性があるので

基本的なことではありますが

こんな時だからこそ原点に立ち返り

良い生活習慣を作ることが大事なんだと

これからも言っていきたいと思います

 

 

本日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました