「意識しない」意識【瀬上一憲】

2021.08/17

水曜日です。

おはようございます。

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

 

 

ここ一週間。

皆様のお住いに

地域はいかがでしょうか。

 

 

当方は、豪雨にたたられてこそ

いませんが、異常な低気温に苛まされています。

 

 

となると、頼りになるのは、エアコン。

2週間前迄は、クーラーとして活躍し、

この一週間は、暖房器具として暖かい風を届けてくれています。

 

そして、このまま秋になるのかと思いきや、

この寒さの次に来るものは、また「暑い気候」なのだそうで。

 

本当にジェットコースターのような

展開の気温で、体が参ってしまいそうです。

 

 

私事ですが、ボランティアで

ノルディック・ウォーク(ポールウォーキング)の

コーチをしていて、週2回定例で町中を歩いています。

 

 

街中を2本のポールを

もって歩いていると、大層目立ちます。

 

その歩く姿をカッコイイと映るのかどうかは

人それぞれですが、それでも年に何人かは、

やってみたいと希望される方がお見えになります。

 

 

で、今までやったことのない方に歩き方を説明して、

さぁ歩きましょうという段になると、必ず出てくるのが

同じ側の手と足が一緒に出てしまう人。

 

 

通称「ナンバ歩き」。

二足歩行の人間がそれをやっても

倒れることなどありませんが、犬や猫、牛、馬が

それをやったら、ばったり倒れてしまいます。

 

 

難しいことなど何もなく、

歩くだけなのですが、手と足の動きを

意識してしまうと、そうなってしまう人も多いもの。

 

 

ただ、それでも、何度かやっていくうちに、

自分が「おかしな動き」をしていることに気がついて、

自然と歩けるようになってきます。

 

 

「意識すること」で歩けるようになる人達です。

その一方で、うまく歩けるようになったと思いきや、

またナンバ歩きに戻ってしまう人も。

 

そうなったら、スタートポジションに

戻って歩き直しましょうというと、スタートポジションのまま動けなくなります。

当に、「意識すること」で歩けなくなる人、です。

 

 

どっちの足を出そうか迷っているうちに、

結局同じ方の手も出てしまうパターン。

 

 

一所懸命に歩こうとするがゆえ、

できない→悩む→更にできないという蟻地獄にハマリ続けてしまいます。

ではどうするか。

 

 

全く別のことを伝えるようにします。

目線のこと、歩幅のこと、景色のこと等々。

同じ側の手と足を一緒に出さないで

歩くことを「意識しない」で歩くように仕向けます。

 

 

そして、放っておくと、大体歩けるようになってきます。

我々も駆け出しの頃は、意識して絶対治してやろうという

意識が強すぎた記憶ありませんか。

 

 

いつの間にか、意識を強くせずとも、

施術して結果が伴うようになってきたのではないですか。

 

 

意識を内に置くか外に置くか、

無意識でそれをやるか強く意識してやるか。

 

 

簡単なようで、「意識」をコントロールするのって難しいものです。