向精神薬【瀬上一憲】

2021.05/19

水曜日です。

おはようございます。

 

青森のせのうえかずのりこと

「あおのりです。」

 

坐骨神経痛の患者さんが、

某整形外科から、うつ病の薬を

処方されたと言ってました。

 

 

これで、快方(痛みが消えなければ)に

向かわなければ、次回増量しますからと言われているんです、と。

 

 

うつを患っている自覚など

微塵もないその方にとって、

うつ病の治療薬処方。

 

 

薬局でもらう薬解説の紙には、

下の方に坐骨神経痛にも適用とあったとか。

 

 

来週、整体院に来たときは、

妙にハイテンションになっているかもしれません、

と苦笑する患者さん。

 

 

なかなか笑えない話ではあります。

そういう処方が世のスタンダードなのかと半信半疑ながら、

ネットで調べると以下の情報にヒット。

https://square.umin.ac.jp/~massie-tmd/pregabalinabuse.html

 

 

坐骨神経痛が軽微とも思える適用病名。

そして、坐骨神経痛は、筋肉のトラブルではなく、

神経の病気として「神経障害性疼痛」に

含まれるものとして扱われるということ。

 

 

「坐骨神経痛にも効く」として

広く処方されていれば、大層裾野も広がり、

売れ行きトップとなるのも頷けるところ。

 

 

うつ病改善薬の怖いところは、

それを飲むとうつ病だった人の症状が「改善される」ということ。

 

 

サラリーマン時代に、

そういう人が周りにもいましたから。

 

それが尻が痛い、

脛が痺れるというだけの人が服用することになったら、どうなるか。

 

素人でも、

薬害、副作用が懸念されるところ。

 

 

以前、当院の腰痛に苦しむ

患者さんが某整形外科医からキチガ○扱いされて、

そんなに痛みが取れないならば

精神病院に紹介状を書くと

医者に言われたという話を聞いたことがあります。

 

 

際限なく医療費、介護保険料が高騰する一方の我が国。

そこに一矢報いたい我々の仕事であります。