~してはいけない【瀬上一憲】

2021.04/21

水曜日です。

おはようございます。

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

 

あるメルマガで、先日のマスターズに

関連させて、面白いことが書かれていました。

 

 

一部引用させていただきます。

松山選手の打った15番ホールの池ポチャのシーン。

【「池ポチャしてはいけない!」

「左にはバンカーがあるから絶対左に打ってはいけない!」という言葉なのですが、

そう思って打つと不思議と

池やバンカーの方向にいってしまうという事があります。

ゴルフをされる方はいかがでしょうか?

 

 

「池ポチャ」「左に打つ」ということはしたくないのにそれに

「してはいけない」という否定語を後につける

表現を私たちは日常的によく使います。

例えば「廊下を走るな!」

「遅刻しないでね。」

「駆け込み乗車はおやめ下さい。」などなど・・・。

しかしこの表現がしてほしくない事を

実現させてしまう言葉がけになっている可能性があります。

つまり

「廊下を走る」

「遅刻する」

「駆け込み乗車をする」

ことをさせる言葉がけになりかねないのです。

 

何故なら耳から入った言葉は脳に届きそこで

意味を理解しようとしますが同時に

その言葉から受けるものを「イメージ」してしまいます。】

以上、引用終わり

 

 

言った言葉(かけられた言葉)が

脳の潜在意識に働きかけ、そのように体を動かしてしまう。

言った言葉が実現してしまう仕組みなのだそうです。

なので、

「池ポチャしてはいけない」と言わずに、

「フェアウエイのど真ん中を狙おう」とか、

「ピンを狙って打とう」という声がけを

することが大事だと言うお話です。

 

 

つい、日常的に

「~してはいけない」という言葉の使い方を

してしまうのだけれど、そうではなく

別の表現で伝えたいことを伝えるべきだと。

 

例えば例示した3つについては、

かように言い換えて伝えると、

もっと相手に伝わりやすいのだそうです。

 

 

すなわち

「廊下を走るな!」⇒「廊下はゆっくり歩こう。」

「遅刻しないでね。」⇒「〇時に集合ね。」

「駆け込み乗車はおやめ下さい。」⇒

「ゆっくりお進みいただき次の列車をご利用下さい。」

 

 

~してはいけないという制約で

育った身としては、どこかこそばゆいところもあるのだけれど、

言葉一つで伝わり方がかくも違うのかと思い直した次第。

 

 

みなさん、患者さんに

「~してはいけない」用語を多用していませんか。