たかが、されど【瀬上一憲】

2021.04/14

水曜日です。

おはようございます。

 

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

今日は靴紐の話。

といっても、スニーカーの靴紐です。

 

昨今のスニーカー事情について言うと、

これが値段控えめなものから、びっくりするような

値段のものまで多種多様になってきたと感じます。

 

 

そして、お値段お高めなものについては、

素材もさることながら様々な機能性を高めたものが展開されています。

そんな中、これだけは進化しているというよりも

退化していると言えるのが、靴紐といえるのではあるまいか。

 

化繊素材のものが主流になってきて、

綿100%の靴紐自体探しても見つけることは、

結構至難だったりします。

 

 

試しに、スポーツショップや

シューズやさんの靴紐コーナーで探してみてください。

その殆どが化繊です。

化繊の靴紐だと、色の展開が艶やかになって見た目が良いのと、

価格面でどうしても、優位性があるからなのでしょうけれど。

 

 

一昔前のニューバランスでは、

高価格帯のスニーカーの紐は、

全て綿100%でした。

 

外反母趾の方がこぞって履かれる

Made in USAの幅広のスニーカーだと、ゆうに30000円はします。

 

それでも、靴紐は、化繊になってしまいました

(ついでにいうと、インソールもちゃっちくなってしまいました。)。

 

個人の趣味で変えられる「パーツ」だからといってしまえば、

それまでですが、一昔前の靴紐とインソールを

知る人にとっては、その変わりように大層驚かれるとか。

 

 

化繊と綿の違いは何処にあるのかというと、

しっかり結んでいても、紐がほどけやすいことにあります。

 

 

どれだけしっかり足に合わせて

シューレースしても、化繊はすぐにユルユルになってしまいます。

 

 

紐に代わる新素材のものも多々ありますが、

どれも綿100%を超える存在は無いようです。

靴選びも大切なのですが、実はその機能を十分発揮させ、

足に馴染んでくれる働きをするのが靴紐だったりします。

 

 

靴の脱着が楽だからとユルクして

履かれている方が多くいますが、靴紐を

しっかり締めて履くとその違いに驚きます。

 

 

そして、腰痛・膝痛の方の原因が靴、

しかも靴紐をしっかり結べていないことに

因るところも大だということは我々の仕事にも関わってきます。

 

あれ、靴替えました?

いいえ、靴紐替えました。

履き心地の違いが大きいことに

驚かれる方が大多数だったりします。

 

 

それなのに蔑ろにされるのはなぜなのでしょうか。

あ、ニューバランスだけではないですよ。

名だたるメーカーたちは皆そうです。