比べたがり屋【可愛京子】

2020.10/19

最近またよく耳にする
同業界内での比較意識・・

 

昔は(と言っても約半世紀前くらい)
地域としては東京ですが、
「整体師」は「調整」の先生
「柔道整復師」は「骨つぎ」の先生
「マッサージ師」は「あんまさん」
「鍼灸師」は「鍼とお灸・もぐさ」の先生
みたいな感じでした。

 

ここで気づくのは名詞につく接尾
「師」や「士」や「家」

 

上記の職業は全て「師」です。
美容師、医師、ホメイニ師・・・
技術の専門家でもあり
尊敬の意を表して付いています。

 

では、治療家の「家」は
どう違うのでしょう?
その事に従事している事を示し
そうした性向に強い人や
そういう状態にいる人を表します。
革命家、芸術家、はなし家、等々

 

タイではマッサージは国立医療学校が
始まりだと聞いています。
アメリカではカイロプラクティックは
医師と同格の扱いだそうです。
日本では、全部ではないけれど、
マッサージにカイロ技術の一部が取り入れられ
一時期「○○整体」といった大流行がありました。

 
「目の不自由な人の資格制度を
健常者が奪った」とののしる人や、
国家資格を印籠にしていた治療○が
医師の前に出ると、借りてきた猫のような
態度に豹変するのを
何度となく見せられてきました。

 

 

何が日本語の「あんま」を英語に変えただけで
(根源的には日本語でもないですが)
使っていいとか、いけないとか、
単なる癒しだけなのと治療は違うとか
決めているのでしょうか?

 

 

いつも強気で、他者が自分より
秀でているのが許せず
いちいち自分と他者を比べたがり
相手の優れた点を認めない構えを
崩さない頑固さを持つと
自分の「接尾語」という
足台がなくなり
顧客や患者を
利益のための道具としてしまう
「モノ人間」となってしまいます。

 

 

小さなことでも
誰でも専門の分野を持ち
社会に貢献できる楽しさ、実感
交わりと自信があれば
いつでも自由な手技手法で
目の前にいる人の辛さや痛みを
快方に向かわせる「治癒治療」の力が
発揮できるのではないでしょうか?