日本人の底力【可愛京子】

2020.08/31

不意打ちのコロナ出現で
多くの「あたり前」が無くなり
いきなりの「新しい生活様式」だの
「ウィズコロナ」だの叫ばれて
GO TO トラベルもGO TO イートも
単語だけが先走り
感染防止と経済バランスが右往左往中・・

 

こんな時こそ
仕事を活かすための長期にわたる
就学・就労を繰り返しての
スキルのアップデート
「リカレント教育」の必要性を
再認識します。

 

そんなことを思い巡らしていると、
ふと知人の作家の方の著書にあった
歴史小説を思い出しました。

 

リカレント教育は今に始まったものではなく
以前から日本の商人には在ったのでした。
無くてはならない、理念を築くものでした。

 

方法が同じでも、考え方が違うと
行動も違ってきて
結果が変わってきます。

 

商売も学問も目的は同じで
人間性を高める事にあります。
大局的視野でもって
自分の仕事を見つめ
人間性が高まれば、徳が備わり
相手の信用・信頼を得る事が出来
商売が繁盛します。

 

 
この良いエネルギーサークルは
善循環と呼ばれています。

 
大企業であっても
個人事業主であっても同じです。
与えられた事だけを
給料だけのためにこなすのでは
人間性は成長しません。

 

歴史的に比較されているのは
上方商人と近江商人ですが、
上方では、倹約し財産を重んじ、始末しても
勘定が合わない時の自己努力という
「始末・算用・才覚」が重視され
ハートやスピリットにやや欠けつつも、
諸外国にも対応できる力をつけました。

 
一方、近江では
実践哲学を持ち、実行者として
東海道のようなインフラの整ったところでは
商いをせず、未開の地 中仙道を選び
欲しくても手に入れられない環境の人々に
品物と情報を届け
信用・信頼を得て、環境による価値観の差を
商いに結び付けました。

 

 
いわゆる「三方良し」です。
(売り手と買い手に幸せを与え、社会がより良くなる)

両者とも、もともと私達日本人が
培ってきたリカレント教育の賜物です。
あなたの中に継承されているものを融合し
アップデートしましょう。

 
右往左往の今に必要な
(一時的な繁盛ではなく)
時代を超えて栄える「繁栄」を
築く歩みを続けましょう。