先を読む人【瀬上一憲】

2020.08/26

水曜日です。
おはようございます。
青森のせのうえかずのりこと
「あおのりです。」

 

さて、今日は知人の紹介で
お見えになられたぎっくり腰の
患者さんから伺ったお話です。

 
その方は、そろばん塾と
書道塾を30年経営されている女性。

 
お子さんたちは、
十和田だけでなくその塾の支店を首都圏にも
3店進出させているほど。
(実際ホームページで確認させて頂きました。)

 
自分が子供の頃ならば、
習い事といえば、定番だったのですが、
このご時世にあってもそれが繁盛していることに、
まず驚きました。

 
しかも、田舎の塾が首都圏に
進出して成功していたというのですから。

 
ところがこの春から
全世界の経済をストップさせる
コロナウイルスの流行・そして蔓延。

 
この手の塾も
当然のことながら、打撃を受けます。

 
そこでこの方が採った策はというと。

 
首都圏の支店は撤退。

 
子どもたちも田舎に呼び戻し、
授業は対面を取りやめ、オンラインのみの
塾に大きく舵取りされたのだそうです。

 

これが大成功。

 
勝因は、色々あるのでしょう。
見切りも早かったのでそれほどの
痛手を被ることはなかったそう。

 
勝因は色々。

 
そもそもそろばん・習字がオンラインに
向いていた習い事であったこと。

 
対面に加えて、海外向けに
オンライン授業を行っていて、
他所よりもそのノウハウに長じていたこと。

 
元々その教育方法は、
知る人ぞ知る、でありSNS等を
通じて評判が高かったこと等。

 
そろばん・習字は、
もともと個々が自分で集中して
課題をこなすことが中心であって、
対面でなければ習得できないものではありません。

 

そして、オンラインによる
指導ノウハウもしっかり確立されていたというのですから驚きです。

 
実際、今回のコロナ禍で
急遽オンラインをはじめた学習塾も
あると聞きますが、既存の対面授業をオンラインで
流すだけの授業で立ち行かなかったという話もよく耳にするところ。

 
先を見渡す先見の明が
あったといえばそれまでですが、
「時代遅れの習い事」が海外の子供達とも繋がり、
商売として確立しているということに驚かされた私でした。

 
しかも、こんなど田舎で。
ネットがなければ到底運営で
きなかったであろう事業です。

 
進研ゼミの添削先生が
進化したものといえば簡単ですが、
目の付け所がシャープでないとなかなかこううまくは行きません。

 
施術でお金を頂き、
物の考え方、事業の進め方等についても
勉強させてもらったのも私でした。

 

実り多き一時間でした。