仕事の流儀【瀬上一憲】

2020.06/15

水曜日です。
おはようございます。
青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

 

先日、偶然「プロフェッショナル 仕事の流儀」
の再放送を深夜に見る機会があって、
内容を見るに従って、画面に釘付けになりました。
笹餅づくりのおばあちゃんの物語。

 

実は、同じ青森県人でありながら、
この方の存在を知らなかった私。

 

これがですね、唸りました。

 

食品業界でない我々にとっても、

教示に富んだ内容が多く含まれていました。

 

キーワードとともに。
その概要を
1『仕事は、仕事が教えてくれる。』

 

ミサオおばあちゃんの仕事ぶりはとにかく丁寧。
その作業全てにおいて手間がかかっています。
効率とか利益を考えたらとても
そんなに手間を書けていられないのだけれど、
手間をかけた分仕上がりは絶品に。

 

例えば、小豆の処理。
香りと味は皮の部分に多く含まれています。

 

しかしながら皮の部分を
口当たりよく処理し切るためには、
かなりの労力と手間を要します。
以前のリーマン仕事の
知識で恐縮ですが、小豆の不動のトップは、
『北海道十勝産大納言小豆』
この小豆は、新潟の南魚沼産コシヒカリと同様、
生産量を上回る消費量が出回っていると言われています。

 

店頭にこれみよがしに
この小豆を使っているという
看板を掲げるお店も多くあります。
うちは、味と香りが
抜群のこの小豆を使っている
こだわりの店だという証なのかと。

 

実際、他県産の小豆に
この十勝産の小豆の皮
(中身は煮てしまった抜け殻ですね)を
加えて煮ると、味も香りも抜群の煮豆が出来上がるのだとか。

 

話を戻します。
それぐらい、
小豆の皮が滋味抜群だということを
知っていても処理が面倒なので、
皆、皮の部分は処分してしまうのですが、
このおばあちゃんは違います。

 

皮部分も含め、
丁寧に濾して味も香りもまろやかな
漉し餡が出来上がるというわけです。

2『十本の指は黄金の山』

ミサオおばあちゃんのお母さん曰く、
『十本の指は、黄金の山だ。

 

この指さえ動かしていれば、
食べることに困らない。

だから作れるものは何でも覚えておきなさい』と。

つくづく母の言葉は本当だと思ったと。

十本の指を絶えず動かしてきたから今があるのだ、と。

ここまで読んで、
自分の仕事のことを思い
起こさなかった方。
そして、何も響かなかった方。
いますぐ、お仕事を
おやめになったほうがよろしいのでは。

自分の仕事がどうあるべきなのか、
どうしなければいけないのかは、
仕事(患者さんの体)が教えてくれる。
そして、手指をフル回転させて
行う我々の仕事は更に動かすことで、
もっとよりいい仕事ができるようになる。

私は、そう捉えました。

笹餅一個170円だそうです。

おばあちゃんの笹餅には、
その値段では計り知れない美味しさと優しさが詰まっています。
大手メーカーには、
到底真似のできない逸品です。

 

あそこの整体院は、
そういう仕事をしているねと言われてみたいものです。

参考までに、番組で取り上げられた
概要は、以下の記事に纏められています。

ご興味のある方は一読を。
https://halmek.co.jp/life/c/tips/2372