『まだ「自分探し中」ですか?』【可愛京子】

2020.03/17

 

世界中に不安をもたらしている

新コロナウイルス感染報道が続く2020年の春

 

今までにも、阪神淡路大震災・地下鉄サリン事件(1995)

米同時多発テロ(2001)・東日本大震災(2011)があった

 

究極状態の中で、全てを丸ごと受け入れざるを得ない状況を

5年、10年ごとに体験、客観していると

受け入れる「態度」が見えてくる。

 

意味を超えた世界から

たえず人間に問われ続けている事がある。

 

人生の意味に疑問や不満を投げかけたり

自分の思いとのギャップに絶望したり

無意味だと、決めつけ また

意味があるはずだと、憑りつかれるように探し求めたり

 

実は全くの逆で

問われているのは私たち自身。

 

それに対してひとつひとつ、丁寧に答えていくのは私達。

 

言語にも表れているように

(答えるresponse/responder 責任responsibility/responsabilidad)

答える事は決断し、責任を取る行為につながる。

 

きちんと、丁寧に答える事は、重い決断の必要を生み、

単なる受動的な行為ではなく、

決断を伴う真摯な態度。

 

人間が持つ「世界」への要求を、発展や創造とするならば

その逆からの要求に「答える」事は責任。

 

究極の価値である生命の尊厳を

創造性を持って求め、

問われる状況にきちんと答え続けるという

このシンプルな関係には

答え終わった時に初めて、

その人に唯一の幸福が訪れるのでしょう。