愛を認識するとき【可愛京子】

2020.01/28

引き裂かれ、かみ砕かれ、すりつぶされ

自らの姿を失って死んでいき

飲み込まれて消化され、自らが消えていくもの・・・

自らが消えていきながら、自らを消し去る者に

自分の命を与えるもの・・・

 

それは「食べ物」

 

食べ物は愛に近すぎて

食べる事は、愛されている方法にさえ感じる・・

 

誰も寄り添ってくれなくとも、食べ物はいて

誰かに見捨てられても、食べ物は見捨てたりしない。

 

食べると味がして、美味しく

私達が寒いときには、温めてくれて

暑いときには、涼しくしてくれる。

 

私達の知っている物の中で、

最も愛に近いのでしょう。

 

けれども、食べ物は愛の代用品・・・

愛そのものではないと気づく時

 

私達に食べ物を与え続けて下さる方こそ

「愛」そのものだと認識する。