予防(その2)【瀬上一憲】

2014.11/19

予防 その2

 

見たテレビ番組は、某公共放送の「プロフェッショナル」

その時取り上げられたプロは、歯の治療のスペシャリスト

その方、歯科業界ではつとに有名な方のようで、熊谷崇先生といいます。

現在、山形県は米沢市で、開業されています。

 

今の先端の歯科医療は、予防に力点が置かれているのだそうです。

虫歯でひどくなった歯を削り、ツメモノをして、はい終わり。

インプラントでウン十万。

保険外診療でまたウン十万という世界ではないのだそうです。

 

予防に主眼を置いて、歯のコンディションを定期的にチェックして、どうしても駄目な状態の歯だけを治療する歯科治療が「最も」最先端なのだと。

自分がいかに儲けるのかということではなく、何が患者のためになるのかを突き詰めた結果が今の治療スタイルになったと。

 

その時は、こんな感じで取り上げられていましたね。

参照下さい。

http://www.nhk.or.jp/professional/2014/1027/

 

まず、自分の口内の状態を良く知ってもらい、

口内のコンディションを整えることがいかに自分にメリットがあるのかを頭に良く叩き込ませたうえで、

自分の歯は自分でコンディショニングしていくという意識が高まってから、

歯の治療をすると。

 

そういう意識付けがしっかりできてから、治療に取り掛かるわけですから、

自然、治った後でも、自分がきちんとメンテナンスする

更には、一定の周期で歯の状態を見てもらうという行動につながってくるわけです。

 

そして、番組の最後に、他の開業医に自分の歯科治療について、セミナーで講義する場面が映し出されます。

患者に、「予防の大切さ」を強く意識してもらうには、今の口内の状態を保険治療外になる検査をして、その検査結果をきちんと説明して、よく理解してもらったうえで、治療に入る必要性を説かれていました。

 

当初、患者さんに保険外の検査を勧めることをためらっていた先生も、そうすることが患者さんにタメになるという気持ちを確りさせることが大切だと説かれ、自分の歯科医療を見直すこととします。

 

 

 

ここまで、歯の治療についてたらたらと書いてきました。

はい、勘の良い方、そうです。

 

これは、体のコンディションについての「予防」にも同じことが言えるのではないかということです。

予防が一番大切なのだということ。

整体の世界でいうならば、それは、適度な運動であったり、ストレッチで筋肉を整えることであったりということです。

 

でも、この意識づけ

シッカリ患者さんに伝えらているという方は、その方法ややり方等を開陳していただければ、幸いでありますが、

 

結構難しいですよね。

 

正直なところ。┐(‘~`;)┌

 

以前、同門のスクールを卒業した仲間と話していた時、予防・そしてメンテナンスのためのストレッチをお伝えしてもなかなかやってくれないと、こぼしていました。

曰く、「体がしんどくて、何とかしてほしいから呼んでいるのに、どうして自分がそういうことをしなければならないんだ」と、いわれるということ。

 

これが、社会的地位がお高めの人に多いと。

そのいうことをなかなか聞いてくれない社会的に高い地位の方の意識って、こういうことです。

 

「体がしんどくて、何とかしてほしいから、せっかくお前を呼んでやっているのに、どうして自分がそういうことをお前なんかに言われてやらなければならないんだ」。

 

こんなに気持ちが離れていれば、そりゃあ伝わりませんわな。

 

マインドが大切というのは、あります。

自分の心がしっかりしていないから、そういう患者を呼び込んでしまうといわれるかもしれません。

 

でも、なかなか予防を伝えきれないのは、「その効果が目に見えていない」「体で実感していない」ことにあるのだなと、いうことをテレビを見ていて認識させられた私でありました。

 

長くなりました。

以下、次回に続きます。