エール【瀬上一憲】

2019.07/10

水曜日です。

おはようございます。

青森のせのうえかずのりこと

「あおのりです。」

 

本格的な夏の到来の

前のスポーツイベントといえば、

お約束の高校野球です。

 

甲子園もさることながら、

ドラマがあるのは、各地で行われる県予選。

 

その県予選で一つ勝つことを

目標とするチームの「大黒柱君」を

診ることになったのは、もうすぐ

予選が始まるという前週のことでした。

 

どうにも肩の痛みと左腰の痛みが引かず、

それを庇ううちに調子を落としてしまっているのだが、

最後の夏、全力でプレーできる体にしてほしい。

 

ウチに来るのが遅せーよ、

といいたいところだけれど、

限られた時間のなかで動ける体に戻すことが命題。

 

実は、こういう仕事をやっていて

「何とかして舞台に立たせてあげたくなる」

気持ちに火がつくのは、こういう時だったりしませんか。

 

いや、普段手を抜いているわけではないですよ。(笑)

 

限られた時間の中で、

自分が持ちうる知識と技術を

フル回転して体の不調を回復させるというのは、

 

なんだか、自分の今の時点での

技量を神様に試されている気すらしてきます。

 

 

今回の彼に限らず、

気になるのは、「湿布」を

していれば必ず治ると

信じている人は、世の中に

ごまんといるという事実。

 

お約束の肌色のあれですな。

 

彼は肩の痛みが

消えないので、風呂上りにも

ご丁寧に貼って来院しました。

 

炭酸を塗布するのにも

邪魔なので、断ってから剥がすと、

真っ赤に炎症した皮膚が。

 

聞けば、痛みが

出てからずっと貼っているらしい。

 

湿布自体、痛みを

「誤魔化す」類のもので、

決して痛みの原因を

取り除くものではないということを説明。

 

第一、皮膚に炎症が

出ている状態で貼り続けたら、

身体にも悪いし。

 

筋肉疲労(硬直の解消)ならば

炭酸スプレーのほうが

効くということを説明。

 

実際、炭酸を塗布した後、

筋肉の調整をして腕を動かしてもらうと、

さっきまでの痛みは消えていたりする。

 

(#⌒∇⌒#)ゞ

 

世のスポーツに取り組む

子たちに必要なのは、「湿布神話」では

治らないという事実と、炭酸は「効く」という知識かと。

 

 

施術が終わって送り出すときに、

じゃあ、頑張ってな、と肩をポンとたたいたとき、

「ハイっ」という元気な声と笑顔を見せてくれた彼。

 

一縷の望みを持って

ウチに来てくれたんだもの。

 

全力でプレーしてきてほしい。

 

それで勝てば言うことなし。

 

街の整体屋の親父が応援しています。