上達の秘訣【瀬上一憲】

2019.03/12

水曜日です。

おはようございます。

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

 

このブログを書いている今日、3/11は、

東日本大震災があった日です。

 

早いもので、あれから8年経ちました。

 

私は当時、東京でサラリーマン生活をしていました。

 

今まで経験したことのないような翁揺れに戸惑い、

自分の知る故郷が津波にのみ込まれていく様子をテレビで見、

少なからずショックを受けました。

 

そして帰宅困難者となり、

会社で一夜を明かし、翌朝土曜日の昼過ぎに

何とか電車に乗って自宅までたどり着きました。

 

当たり前のように、当然のように明日が来ると思っていました。

 

でも、そうではないことを知った3.11でした。

 

 

とある中学の部活で剣道の

顧問だった人が、転勤した先の中学では、

卓球部の顧問になって驚いたという話をお聞きしました。

 

 

剣道は普通に動くためには色々と

覚えなければならないこともあり、

試合レベルになるまではそれなりに時間がかかるもの。

 

所謂、「修行」とか「鍛錬」という

キーワードが先に来るのだけれど、

卓球やテニスは違うというのです。

 

最低限の打ち合うルールを伝えると、

あとはこちらがあれこれ指導しなくとも

子供たちが率先してゲームに取り組む、というのです。

 

正に、ゲーム感覚で『楽しみ』ながら覚えていくのが、

ボールゲームなのだと改めて思ったということです。

 

確かに更に上に行くための技術や

戦術の習得という段階では、

「ゲーム感覚」だけでは覚束ないのも事実ですが、

 

まず最初のとっかかりのハードルが

とても低い競技であることは、言われる通り。

 

深く取り組むための第一歩。

 

それは、楽しんで入れているのかどうか。

 

そういう親しみを経たうえで、

上を目指すという仕組みづくりこそが

裾野を広げるのに大切なのだと思いました。

 

 

とはいってもなぁ、と。

 

剣道や柔道で、遊びの中で入って

こられるような世界って、どういうのだろう。

 

相撲は判りますよ。

 

遊びもあり、真剣勝負もアリで。

 

日本古来の「武道」というのは楽しむ、

というよりも体を鍛える・精神性が先に

来るものですから、なかなか相容れません。

 

チャンバラはどうか、と思われる方いると思いますが、

あれはまったく違う「種目」ですからね。

 

 

派生、出自が違えど、導入の部分では、

そのスポーツにどれだけ親しめるのか、

というのが好きになる、ひいては上達のための

秘訣なのではないか、と改めて考えた次第です。