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人を動かす【瀬上一憲】
2018.03/14
おはようございます。
水曜日です。
青森のせのうえです。
今回は、以前、自分がブログで書いた記事を再構成してお届けしようかと。
自分でいうのもなんですが、結構いいこと書いてます。(笑)
カルロスゴーン氏を相手にしたインタビュー記事を見ました。
ゴーン流マネジメントとは何か、記事を要約すると。
組織の中で部下又は上司として人と接し、
働いてきた経験から、彼は2つの信念を持ったといいます。
1.自分にとって一番厳しい人間は自分自身である。
2.重箱の隅をつつくようなマネジメントはいけない。
そして、思う存分力を発揮させる環境を整えたら、
後は人を信頼することが大切だといいきります。
「いつまでに何をどうする」という期待水準を伝える際、
「はっきりとした方向性を示す」ということ。
あとは、マイクロマネジメント
(細々とした口出しをするという意味)はしないこと。
担当者に本当に誇りを持って車作りをさせるということ、
モチベーションを持って仕事をさせることが、
トップの役割なんだといわれています。
唸りました。
ゴーンさんは経験則の中から、どういうモチベーションで人は動くのか、
人を動かすということはどういうことなのか、
どうしたら人は動かないのかを学んだということですが、
日本人なら誰でも一度は聞いたことのあるあの言葉にたどり着きますよね。
ゴーンさんも知ってるのかな?
まさかね、山本五十六の名言
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。」
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
手帳に挟んでいる新聞の切り抜きがあります。
今となってはどうして未だに持ち歩いているのか、
どういうきっかけでコピーをとったのかすら覚えていませんが、
多分何かに悩んでいたときに
ひらめきを与えてくれた記事だったからでしょう。
日付は、平成8年5月15日と記してあります。
リーマンとして勤めて10年一寸の段階ですね。
日経夕刊の人気コーナー「あすへの話題」人を動かす(川西 剛 前東芝副社長)
以下、抜粋と要約を転記します。
「大国を治むるは小魚を煮るが如く、小国を治むるは大魚を焼くが如し。」
この言葉の前半は老子の言葉だが、後半は私(川西氏)が創作させていただいた。
この意図するところは、大きな組織を動かす場合は、小魚を煮るように、トップがあまりこまごまと干渉せず、時々ふたをあけて煮具合をみるくらいがよい。かき回すと中の魚が崩れてしまう。
一方、小さな組織を動かすは、一本心棒を通して強い火で裏表をまんべんなく焼く。
すなわち、強いリーダーシップを発揮して目標に向かって士気を鼓舞する―ということになろうか。
事業部長は大魚を焼くが如く、社長、会長は小魚を煮るが如くあれというところだろう。
更に昔の軍隊経験から次のように続きます。
号令、命令、訓令の三種の指示がある。
号令とは、受令者の任務だけを示す。
命令とは、発令者の意図と受令者の任務の両方を示す。
訓令とは、発令者は方針を示し、受令者の積極的、自主的な参画を求める。
号令の効果があるのは声が届く範囲であり、命令が役立つのは馬で走り回れる範囲で、それを超えると、号令、命令だけでは手に負えない。
ワーテルローの戦いで、ウェリントンがナポレオンを破ったのは、訓令が命令、号令に勝ったためだといわれている。
最後にこういう言葉で締めくくられています。
人や組織を動かすとき、人間は単に収入を得るためだけではなく、仕事を通して常に自己実現の場を求めていることを忘れてはならない。
驚いたことに山本五十六さん、カルロスゴーンさん、川西剛さんと、人を動かすことには、何れも共通点があります。
「信頼して、任せる」です。
言葉にすると簡単ですが、なかなかできることではありません。
自分が部下だったときは、どうしてこの仕事を任せてくれないんだろうと思いますし、上司として指揮するときは、なかなかまかせっきりにするという懐を持つこともできません。
でも、こうありたいものです。
人を動かすことに、洋の東西は問わないということですね。
経営者になったらかくありたいと思った私がいましたが、
整体院を経営し始めて間もなく6年になりますが、未だ部下はおらず。(笑)
一人院の院長であります。