木綿のハンカチーフ【瀬上一憲】

2017.12/20

水曜日です。
おはようございます。
青森のせのうえです。

 

寒くなってきましたね。
列島の冷え込み最高潮です。

 

とこういうことを書くと、青森って雪凄いんでしょ
とか○メートルも積雪があるんですってね。
なんて、ことを言われたりする。

 

それは、ところにより。
というか、酸ヶ湯というところだけですから。
そこは、最高時には積雪5メートルにもなろうという
豪雪で有名なところ。

 

だけど、マスコミが面白がって
映像を流すものだから、皆、そうだと勘違いされます。

 

そこは、八甲田山系の標高の高いところで、
確かに私の住む十和田市というところとは近いけれど、
冬にそんなとこ近づきません、て。

 

今年も寒いことは寒いのですが、
特に今年はなぜか十和田市のみ大して雪が降らず、
降ってもすぐ融けてしまうという天国さ。

 

周辺市町村や日本海側は大層雪が
積もっているらしいし、北からの漂着船トラブルもあるようだけれど、
せっせと歩きやすい道路でウォーキングに精を出しています。

 

県内の他市から十和田に来る人は、
いつもは十和田もそれなりに雪があるのに、
今年はほとんどないという状態に、十和田は都会だね等と
わけのわからんことを口にし出す始末。

 

雪国に住む田舎者は、雪がないところに着くと、
「都会」だと条件反射的に思ったりします。(笑)

 

テレビもねぇ(うそです)、
ラジオもねぇ(うそです)、
スターバックスは何者だ
(ホントです 十和田にはありません)

 

そりゃそうですよね。

 

積雪50センチなんてところから
新幹線に乗って降り経った東京は、
長靴不要でとても歩きやすいということに感動しますから。

 

 

さて、その東京です。

 

1か月ほど前でしたか、
大学進学で上京していた子が
帰省した折、体を診てほしいと連絡がありました。

 

その子は、ウチがオープンした時から
診ている子で、当時中学二年だった子。

 

鼠蹊部痛に悩んでいた彼でしたが、
一発回答したら、大いに喜び、
「先生は、十和田で一番腕がいい先生だ」と褒めてくれた子です。

 

なんせ、中学生でしたから、
十和田市外を知る由もなく、
彼の「十和田で一番」というのは、
「日本で一番」という称号をいただいたようなものでした。

 

そんな、彼が来院。

 

院の玄関を開けた彼を見てびっくり。

 

頭が黄葉しているし。(((^^;)

 

街の木々の黄葉は、既に終わり、
冬支度を始めているというのに、銀杏の木の如くまっ黄っ黄。

 

金色に輝く頭は、夏以降に東京で染めたのだと。

 

ま、羽目を外したくなる気持ちもわからんでもないけどね。
でも、わかりやすい。(笑)

 

都会に染まってやんの。ヽ(^o^)丿

 

そんな彼に、「木綿のハンカチーフ」という
歌を知ってる?と尋ねると、当然知らん、と。

 

その歌は、田舎に残した彼女か
仕事で東京に行くする彼氏が、都会に染まっていくのを
心配するという歌詞なのだというと、ふーんという表情に。

 

その歌詞の中に都会の生活を
謳歌する彼が君に何か贈り物を探すというと、
彼女は、何もいらないから「都会の絵の具に染まらないで帰ってきてね」
という歌詞なんだというと、俺、彼女いねーし、と。

 

でも、ユーチューブで探してみな、
結構いい曲だから、というと、
はいわかりました、中学生の時と変わらない笑顔。

 

東京だといい治療院もいっぱいあるだろうに、
と話を向けると、いえ、何処がいいのか探しきれなくって、と。

 

僕はここが一番ですという彼の言葉がとてもうれしかった私です。