今こそ、自信と誠意をもって改革を!【東野奈穂子】

2017.10/20

金曜日担当の東野奈穂子です。

 

 

今回も、私の叔父が

労働組合協議会主催のセミナーにおいて

講演した時の抄録の一部を

紹介したいと思います。

シリーズ最終回でございます。

 

 

ここから抜粋文↓↓

「当社は数年前値上げを打ち出した。

それによってシェアを大幅に落とした。

 

 

当社には当社の考え

他社には他社の考えが

あってのことだから

それをとやかく言うつもりはない。

 

 

ただ、そんな時代に生きている以上

創意工夫が必要になって来る。

 

 

中でも営業部門は価格も含めた

対外交渉力をもっと磨いて

もらわなければならない。

 

 

しかし、当社の営業が言うには

話を切り出そうとするとすぐに

伝家の宝刀を抜かれると。

 

 

すなわち、やれ取引条件がどうしたとか

そんな面倒なことを言ってくるのは

貴社だけだ。何も貴社だけが会社じゃないと切り返される。

加えて受注産業だから

機械が回っていないと生理的に不安だ。

 

 

だが、私は得意先で

取引をやめると言われた営業担当に

「それを言ったら終わりでしょ」

という二の句を継いだことがあるかと

聞いている。

 

 

そして「君は何年も同じ得意先を

担当していて、その程度の人間関係しか

作れないのか」と叱咤している。

 

 

受注産業であるがゆえに、染みついた

何でも頷首する習慣を一気に

否定するのは難しかろうが

いま改めないと崩壊してしまう。

 

 

だから、交渉力スキルを

もっと高めていく必要がある。

そして、この交渉こそが取りも直さず

業界の地位向上に繋がる。

 

 

長い歴史の中で

今なお物流の主役でいられるのは

世の中に絶対必要な物資だからだ。

 

 

そこは自信を持って

しかし誠意を尽くして

交渉にあたってほしい。

 

 

現に深刻化する物流事情を受けて

取引先に改善を求めるべきという気運も

業界内に少しずつ高まり始めている。

 

 

一朝一夕に実現できることではないが

やめてしまったらそこで終わるので

やり続けることが大事。

 

 

一方製造部門での課題は何か?

小集団活動に代表されると思うが

生産性向上の種はやはり

現場に落ちている。

だから実際に機械を操作しない

管理職には見つけられない。

 

 

したがって機長や主任の

眼力が必要となる。

機長や主任が本気になった時に

生産性が著しく向上することを

私は良く知っている。

 

 

小集団活動の中で問題点を洗い出し

それを改善する努力の積み重ねが

製造コストを下げ生産性向上に繋がる。

 

 

いくらGoing my wayの

人間が増えたとはいえ

会社が儲かっていなかったら

個人の幸福感実現などあり得ない。

 

 

まずは生産性の向上を図って

会社が利益を出せるようにする。

すべてはここから始まる。

 

 

営業は交渉力を磨き

製造は現場力を磨くことで

生産性を向上させ収益を改善する。

 

 

そして総務系の管理部門は

自らやるという風土を

社内に醸成していくのが仕事だと思う。

 

 

経理や損益計算だけでなく

様々な機会を作っていくのが

総務の責任ではないか。

 

 

最後に私が好きな言葉を

紹介して終わりたい。

「MustからWillへ」

つまり、やらされ仕事はダメ

自分の意志で課題に立ち向かう

姿勢が大事だと思う。

 

 

「知は好に如かず 好は楽に如かず」

これは孔子の言葉で

仕事を知っているだけの人は

仕事が好きな人に勝てない

仕事が好きな人でも

仕事を楽しんでいる人にはかなわない。

という意味である。

 

 

仕事を好きに楽しくこなすことで

克服し、達成感と幸福感を得られれば

未来は明るいと確信している。」

 

 

抜粋は以上です。

 

 

沢山の部門があり

一丸となって目標を達成する会社と違い

私たちのような個人で運営する者は

上記の作業を、全て1人または

少人数で熟さなければならないので

頭が痛いですね。

 

 

業種は違えど

改革を迫られているのは

どこも同じようです。

競争相手が増えれば増えるほど

それは、切羽詰まる話になります。

 

 

目標を達成し、幸福感を得るためには

行動する意欲を決して

なくしてはいけません。

 

 

その為にも、まずは仕事を本気で

好きになり楽しめる環境まで

腕はもちろん精神も磨かないといけない

相手に伝えるのはその後でないと

説得力に欠けてしまうし

相手にも響かないのかもしれないと

叔父の思いを読んで思いました。

 

 

今日も最後まで

ご覧いただきありがとうございました。