サービス=おもてなしにはお金がかかる【東野奈穂子】

2017.10/13

金曜日担当の東野奈穂子です。

 

 

今回も

私の叔父が

労働組合協議会主催のセミナーにおいて

講演した時の抄録の一部を

紹介したいと思います。

 

 

ここから抜粋文↓↓

「如何せん、日本人は働き過ぎだ。

残業代が出るから働かせてほしい

と思う人がいるかもしれないが

 

 

良い仕事(on)をする人は

良い息抜き(off)をする。

逆に言うと、よいoffが出来ない人は

良いonもできない。

 

 

余暇をきちんと有効活用している人ほど

良い仕事をする。働く時間を縮めて

良きonとoffを両立させたい。

 

 

残業代がどうこうではなく

時代もその方向へ進んでいる。

 

 

民間宅配便会社の長時間労働が

社会問題になっている。

 

 

行き過ぎた顧客サービスで

超過勤務が常態化し

ドライバー不足に陥っており

待遇を改善しなければ

人が集まらない状態だ。

 

 

我々の業界も全く同じだ。

 

 

サービス業はある程度の

顧客サービスは必要だ。

しかし、それは製品で容易に

他社と差別化できないことの

裏返しでもある。

 

 

だから、サービスしなければならないなら

それはそれでよいのだが

あまりにも無償でやりすぎる。

 

 

これではいずれ

宅配便業界と一緒になってしまう。

 

 

サービス=おもてなしには

金がかかるものだ

 

 

この辺でそろそろ目覚めないといけない」

以上です。

 

 

今回はいかがでしたか??

 

 

私たちが働く療術業でも同じですね。

 

 

整骨院だけだと他の院と

やるべきことは変わらない。

 

 

だから、なるべく沢山の患者さんに

来てもらうために過度のサービスを行う。

 

 

結果、いうことを聞かなくなる。

立場が逆転する。

あそこは〇〇を無料でしてくれたなど

要求はエスカレートし

歯止めが利かなくなる。

 

 

患者さんにこのような教育をし続けると

今後あなたが高いお金をかけて

勉強し身に着けたツール(技術)を

使って、値上げをしたいと願っても

きっと患者さんはついて来ないでしょう。

 

 

何年も何十年も通ってくれているから

大丈夫!

という考えはどうぞお捨て下さい。

 

 

過度のサービスの上に

信頼は殆ど築けないと

思っておいた方がいいと思います。

 

 

しかし、今、安い療養費で

通ってくださっている患者さんに

新しく技術を向上させたので

値上げをしたいと思っているなら

よく考えてみてください。

 

 

あなたが

自信を持ってそれを提供されるまでには

確実にそれなりの投資を

しているはずです。

 

 

差別化できるものほど

投資額は大きいと思います。

 

 

そこに絶対的な自信があり

提供できるなら顧客(患者さん)に

理解させる必要があります。

 

 

サービス=おもてなしには

お金がかかっている

 

 

その努力に対して

自信があるから

それなりの対価をいただく。

 

 

これがしっかり説明できて

理解・実感・驚き・感動を与えられたら

過度に働くことも

患者さんにご機嫌を取ることも

全くないのです。

 

 

大半の人は安いものが好きです。

でも、安物買いの銭失いだってことも

知っています。

 

 

1回で壊れてしまっても

納得できる商品と

何十年先も使える

良い商品と考えて購入されています。

 

 

何でもかんでも安ければいい

と思っているわけではありません。

 

 

何十年先も健康でいるためには

お金はかかるがあの先生に

診てもらいたい。診てもらっては?

と言われる施術家でありたいですね。

 

 

次回は叔父の講演抄録から

最後のメッセージを

お送りいたします。

 

 

今日も最後まで

ご覧いただきありがとうございました。