あり得ない人々【瀬上一憲】

2017.07/26

おはようございます。

水曜日です。

青森のせのうえです。

 

夏、本番といいたいところですが、東北では梅雨明けしていません。

 

今でも十分暑いですけれど、週末のような

局地的豪雨被害もあるところでして、なかなか夏本番とはなりません。

 

 

そんな十和田ですが、十和田といえば

皆さん想像するのは十和田湖とか

奥入瀬渓流なんてところをイメージされるかと。

 

今日は、そんな絶対的景勝地を

有して、ヒメマスという資源もありながら

観光客がなかなか寄り付かないという不思議な

「十和田湖」についての話をしようかと。

 

もともと昭和の時代には、観光ブームで、

何もしなくても客が押し寄せてきて、

土産を買い、湖畔の宿に泊まりお金を

落としてくれた有名観光地でありました。

 

それが今では、客足は遠のき、

立ち寄る人さえ少なくなっているスポットに。

立ちいかなくなった湖畔の宿たちは転売、

廃業の結果、無残な廃墟と化しています。

 

景勝地なのだけれど、

ゴーストタウン化現象も、

という笑えない状態です。

 

早いところ取り壊しを進めねばなら

ないのでしょうが、行政としてもはいすぐに、

とはならないようです。

 

仕掛けのイベント

もいろいろやっているのですけどね。

 

一時的に人は来ても、

それが起爆剤となって続くとはならないありさま。

 

 

いろいろ問題はあるのですが、

先日見えた方からなるほどね、という話を伺いました。

 

それは、

今月開催された十和田湖を

舞台としたマラソン大会のこと。

 

主催者と地元の思惑は大会の

盛り上げとは程遠い、いかに集まる選手たちから

金を吸い上げようか、という魂胆。

 

まず、集合場所からのスタート地点への

移動に客が乗らない「遊覧船」を活用するわけです。

 

そして、走った選手たちがゴールした後、

その選手たちをまたゴール地点から遊覧船に乗せて、

集合場所に移動させるわけですね。

 

そして、移動完了した選手たちを待ちかねているのは、

湖畔に陣取る土産物屋たちの壮絶な客引き、客の奪い合いなのだそうな。

 

参加費5000円だそうな。

もろ遊覧船代の費用込み、でしょうね。(-_-;)

 

 

ホスピタリティのかけらもない。

(-_-;)

応援してくれるわけでもない。

(-_-;)

 

永続的なイベントにしようという

気持ちよりも、ソロバンばかりが先に立つという。

 

そんなとこ、誰が来年も行って走りたいと思いますか?

 

これ、流行らん一観光地の話ですけれど、商売でも同じですよね。

 

人に喜ばれて、治って、何ぼの世界に我々は、居るじゃないですか。

 

ソロバンばかりが先に立ちお店に誰がいきたいと思いますか。

 

人のふり見てわがふり直せ、の典型的なお話でした。