ニーズとウォンツ【東野奈穂子】

2017.04/07

金曜日担当の東野奈穂子です。

 

 

うちの息子は最近

中学生まで変わらず通っていた

床屋さんを変えました。

 

 

今までの床屋さんの店主が

病気で長期休業をすることになり

行くところがなくなったのが

最初のきっかけでした。

 

 

髪の毛は変わらず伸びますから

どこか代わりを探さないといけなくなり

とりあえず家から一番近い床屋さんに

行くことにしました。

 

 

そこで、息子は馬の合う

理容師さんに出会ってしまったようです。

 

 

現在、前の床屋さんの店主さんは

回復され、お店も再開されています。

 

 

しかし、息子はそこには戻らないそうです。

 

 

以前の床屋さんはカット→1,500円

今の床屋さんはカット→3,000円

 

 

倍の値段がします。

 

 

それでも

戻る気はないそうです。

 

 

なぜか??

 

 

それは

アドバイスの差だそうです。

 

 

息子は高校生

着るもの履くものに興味を持ちだし

おしゃれに目覚める年頃です。

 

 

勿論髪の毛も

毎朝セットをして行くようになりました。

 

 

息子はくせ毛が強くて

額につむじがあります。

このせいで、髪の毛がうまくまとまらず

苦労していたようです。

 

 

この難儀な髪質を新しい理容師さんは

うまくまとめやすい髪型があると提案し

朝のセットの仕方、髪が伸びてきた時の

対処の仕方まで丁寧に

教えてくれたそうです。

 

 

以前の理容師さんは

そこがなかったみたいです。

毎回、何年生?部活何しているの?

この2つの質問を最初にし

以降1言も話さなかったそうです。

 

 

理容師さんの歳は2人とも

同じような歳の方ですが

 

 

息子が必要としていたのは

本当は、カットの技術でも安さでもなく

自分の不安や悩みを解決してくれる

お助けマンの存在だったみたいです。

 

 

毎回髪が伸びたらそこへ行く

という当たり前の行動が身について

他に行くなどの考えは

なかったと思うのですが

 

 

店主が病気という思いがけない

きっかけから変えないといけない

選択を迫られたのが

転機になったのですね。

 

 

月に1回倍の値段を

払ってでも行くことを

やめないくらいですから

 

 

ニーズ>ウォンツから

ウォンツ>ニーズに

変えられた?というか

潜在意識を引き出されたのでしょうね。

 

 

そうは言っても、世の中には

安さにこだわる人

黙って受けたい人

人間ですからいろんな人がいます。

 

 

集客するうえで、何が正解かは

私たち施術家でも

このような問題は

常に頭を悩ますところです。

 

 

しかし、息子のように

業種は違いますが

高いお金を払ってでも

そこでないといけないと

考えを変えてしまう、もしくは

もともとそんな人も

いるのは事実です。

 

 

ニーズに種をまく作業は

経営するうえで当たり前のことですが

ウォンツに対しては勇気がいります。

 

 

かなりのハッキリした目標や

成功の勝算がないと厳しいです。

 

 

ウォンツに種をまく作業は

顧客の欲求にピンポイントでなければ

なりませんから。

 

 

保険診療中心からの自費移行は

ニーズを保ちつつウォンツの意識を

高めないといけないので大変です。

 

 

軌道に乗るまでは

自問自答の繰り返しです。

 

 

でも、私の場合すぐ近くに

ペルソナがいました。(笑)

 

 

このまま突き進んで行こうと

更に自分に

エンジンをかけました。

 

 

息子に感謝です。(⌒∇⌒)

 

 

本日も最後までご覧いただき

ありがとうございました。