実はそれって求められていません 【瀬上一憲】

2016.08/17

盆明けの水曜日。

 

青森からせのうえがお届けします。

 

青森は、お盆のあたりから風向きが変わり始めました。

日中と寒暖差がある朝晩は、涼しいのですが、日中も涼しい風が吹いてきはじめました。

 

テレビで西日本の猛暑の報道を見るに、炭酸をかけるべきは、患者さんではなく、炭酸で涼を取りながら、ヒートアップするのを防ぐ施術側なのではないか、という思いを強くします。

 

 

さて、今回のテーマ

 

我々施術家というのは、常に勉強を怠ってはいけないというのは、当然のこと。

 

新しい手技を入れて患者さんに対する施術効果を高めたいとか、時短実現を図りたいとか、いろいろ思いはあるのでしょうけれど、技術系セミナーというのは、昔も今も盛況です。

 

技術セミナーに限らずということもあるんでしょうが、お値段お高めなところほど埋まるのも早いのだとか。

 

値段が高いから高級な技を知ることができる、効果が高いテクニックを手に入れられる、そう思いがちであります。

 

うちの患者さんに食に関するコンサルを手掛けている方がいまして。

 

 

その方曰く。

 

お菓子業界というのも、新しいお菓子を開発するのにしのぎを削っているのだけれど、実は、顧客側からすると、それほど新商品は求めていないものなのだそうな。

 

顧客とすれば、その店に行ってあるであろうお目当ての商品がいつも通りにあって、いつも通りの味で提供されていることが一番なのだとか。

 

奇をてらう系の商品というのは一時的な注目は集めても、長続きはしないのだ。

 

その店で長年愛され続けている商品。

 

長年ファンを持つというのはそれなりの理由があるからであって、同じ味を提供し続けることのむずかしさを言っておられました。

 

季節によって温度の湿度も違う中、一定の味をキープすることこそが求められているのだと。

 

これって、多分、整体もおんなじことかなと。

 

何か特別な技が評判を呼んで、列をなして人が集まるなどというのは幻想にすぎません。

 

全く治せないというのでは、お話になりませんが。

 

 

で、そのコンサルさんが言うには、うちでやっている「炭酸整体」はもうそれで一つのブランドなのだから、

 

あれもこれもと手を広げずに、炭酸整体の「質を高める」方が患者さんは喜ぶのではないかと助言してくれました。

 

炭酸を一吹きすればあら不思議、痛みはたちどころに消え、皆笑顔で帰られる。

 

そんな魔法のミストではありませんが、各自が手にする手技の幅を広げてくれるのは事実。

 

自分の手技を高めてくれる何かを求めている方、炭酸ミストは一つの解決策であるのは言うまでもないことです。