感謝の心を持った猫【瀬上一憲】

2016.05/11

水曜日おはようございます。

青森のせのうえです。

連休中も寒暖差の差が激しく、着るものに大層気を使いましたが、ここにきてようやく気候が落ち着いてきました。

 

今年は、冬から4月まで寒暖差がいかに激しかったかを物語るエピソードを患者さんから聞きました。

 

その方のご自宅は、ペアガラス(二重窓)の窓にしているのだけれど、数年前から窓の内側に断熱シートを張って、気温の寒暖差を更に和らげる「工夫」をしていたのだそうな。

 

そしたら、今冬。

シートを張った窓ガラスが割れてしまったのだと。

どうも、外気温の低さと室内の気温の温度差にガラスが耐え切れなくなり、ということのようで。

 

過去数年、なんともなかった窓が、今年に限ってなぜの思いだけが。

 

そりゃ、そうですわな。(・e・)

 

でも、ガラス屋さんには、こういうことがあるから、ペアガラスの窓にそういうシートを張るのはお勧めできないと言われたと。

 

修理代ン万円は高い授業料についたそうです。

 

さて、相変わらずヨタが長いですね。

 

でも、ご安心ください。

 

もう一本の本ネタも大して変わりませんから。(笑)

 

 

この話、患者さんから聞いてとても記憶に残っている話なので、いつか時間があるときに童話に仕立てようかと思っているんです。

 

その方のおうちでは、敷地が広いのもあって、猫を5~6匹飼っているのだそうです。

 

でも、それだけいると中にはひねくれた奴もいるもので。

 

他の猫とちがって、そいつだけは全く懐かないし、食事の時も、他の猫と一線を画すような感じだったらしい。

 

そんなあるとき、その猫が食事時になっても現れない。

まぁ、オスだから外で好き勝手やっているんだろうぐらいに思っていたと。

 

数日経って、敷地内にある古井戸を通りかかったとき、その古井戸の蓋が開いているのを見かけたんだと。

 

はい、猫は、井戸の中に落ちて助けを待って泣いていたそうな。

推定10メートルほどの深さだったようです。

 

もう数日食事をしていないはず。

そう思ったお父さんが皿に食べ物を載せて縄で括り、井戸に下げてやったら、猫はすべてそれを平らげたそうです。

 

生きる力はまだ失われていない。

そう思ったお父さんは、なんとかこの猫を救い出してあげたいとあれこれ知恵を巡らせます。

 

そして、思いついたのが、家中のカーテンを外して結び合わせて猫が足をかけやすいようなロープを拵えること。

 

それを井戸の底に垂らして、猫が自力で上がってくるのを待つことにしました。

 

これで駄目ならあきらめるしかない。

 

そのロープを垂らした翌日の早朝。

 

玄関をガリガリとひっかくような音と鳴き声には聞こえない喉を絞るような鳴き声が聞こえたそうです。

 

玄関を開けるとそこには、あの猫が。

 

でも、その姿は憔悴しきった以前とは全く違う見る影もない姿だったそうです。

 

その猫を見て、よく頑張ったな、と。腹が減っているだろうからとありあわせの食事をと準備したそうな。

 

すると、猫はその用意した皿には目もくれず、まるでお礼をいうように餌を準備してくれた飼い主に纏わりついてくるのだそうです。

 

いままで、人になつかず、そういうそぶりも見せたことのなかった奴がです。

 

わかったから、早く食えとばかりに引きはがして食べさせようとしても、またまとわりついてきて、そして、声にならない声で鳴くのだそうな。

 

その声はまるでありがとうありがとうと言っているようだったと。

 

その後、その猫は愛想が良くなって、良く懐いて、かわいがられたそうです。

 

 

 

この話を聞きましてね。

 

猫に人の気持ちは伝わらないなんてことはない思いましたよ。

 

猫が助けてくれたことに感謝して心を入れ替えたという話、童話で読みたくなったでしょ。

しかも、私、せのうえの音読付きで読み聞かせされたたくなった?(笑)

 

この冬には完成させますから。

 

たぶん。(((^^;)