断食精神を覗くと【可愛京子】

2020.06/29

断食=食を断つ=生命の源を一時的に断つ。
この行動は、私達人間が何によって生かされているかを
見直しさせてくれます。
あらゆる命の営みの連鎖に目を向ける時
自分の命の糧である
生産・流通・経済・政治・国家・民族など
世の財との関わりに支えられている現実が分かります。

 

統計では地球上の穀物の年間生産量は
世界人口の全てが十分食べられる量の2倍もあるにもかかわらず
8億人くらいの人々は飢餓状態です。

 

今現在、歴史に残る人類の命の危機に直面している私達。
あたり前だった事が、あたり前でなくなり、
自粛生活が解放された雰囲気が漂っていても
以前の生活は戻りません。
今、何を大切に生きるべきなのでしょう?
地球全体の命を守る=全ての命を守る ではないでしょうか?
コロナウイルス感染症の予防法も、治療法も確立されておらず
心が殺伐とし、理性のタガが外れ
排除や差別、暴力も噴出してしまっています。
永久凍土が溶けてくる兆しが見え、
眠っていた新たな未知のウイルスの出現も予測されています。

分配を滞る世界を呼んでいた
政治体制や経済的利益優先から来る
集団的利己主義、自己中心と独占欲への警告が
現実の世界に迫っています。

 

生きる道は、私達一人一人の断食精神の中にある
エコロジカルな変革にあります。
積極性を持って生活を見つめなおし、
全ての命を守るための自己変革行動を
最優先し、共に歩めればと願います。