乳幼児の趾(あしゆび)【瀬上一憲】

2020.11/03

水曜日です。
おはようございます。
青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

 

先日、オンラインで幼児期の趾の変形
(特に屈み指)について勉強する機会がありまして。

 
なかなかに興味深い話で、あっという間に一時間が終了。

 
自分の場合、幼児の趾を見る機会というのは殆どありません。

 
ただ、当院の患者さんである保育園や
小学校の先生達からよく聞くのは、最近の子供達はすぐ転ぶ、
しゃがめない(後ろにひっくり返ってしまう)、
運動能力について問題がある当の話はよく伺っていました。

それにしても、です。

 

講義でもそうでしたが、
先生たちのお話を伺うのでも、
その傾向が顕著なのは、ここ十年ぐらいのことらしい。

 
となってくると、
その原因は何か、ということに
なってくるのだけれど。

 
趾がきちんと伸びていないことに
由来しているのではないかというのが、
講義の先生の見立て。

 
特に人差し指から小指までの
四指にその屈み指の傾向(曲がってしまって、
指に力が入らない)が強いとのこと。

 

通常であれば、遊びや父母との
スキンシップによって体の使い方や
転ばないような体の使い方を覚えていくものなのだけれど、
それが十分でないのでは、とのことでした。

 
遊びって、大切なのだと
改めて思い直しました。

 

 

小学校の子たちについては、
校庭で遊ぶ子などここの田舎でも
めっきり見かけなくなりました。

 
確かに、自分の子供の頃を思い起こすと、
暗くなるまで外で遊びまくるのが
当たり前だったはずなのですが、
そういう子は見かけませんもの。

そして、もう一つ。
問題は、趾の変形だけでなく上半身、
手指を使いこなしていないことからくる
未発達の問題もあるのだそうな。

 

胸郭を開く、首周りの筋肉を
鍛える、バランスを取る等。

 
傍から見ると無意味に
思えていたことが、「遊び」を
通して身体能力の向上につながるということでした。

 
最後に、講義の後、ネットで
あれこれ見ていたら、なかなかに
面白い記事満載だったサイトを見つけたので、そのurlを

 

https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/kids/kids-physiology-today

 

アシックスのサイトで
幼児の足について書かれた記事です。

 

引用ページ以外にもなかなか
興味深いことが掲載されていますので、
ご興味のある方はご覧いただければ、と。