マスク不足からの学び【東野奈穂子】

2020.02/27

金曜日担当の東野奈穂子です。

 

 

マスク不足がなかなか解消されない中

患者様から聞いたお話が

考えさせられる内容でしたので

紹介します

 

 

その方は70代後半

 

 

離れて暮らす息子さん家族のお家の

マスク備蓄が少なくなって不安だ

という話を電話でしたそうです

 

 

丁度同じ時期に

近くの大手ドラッグストアが

毎朝少しだけ入荷して販売している

という話を聞いた患者様は

 

 

次の日早速ドラッグストアへ

マスクを求め行かれました

 

 

開店は9時

1時間前の8時に行くと

すでに前には3人並ばれていて

9時前には20人ほどになったそうです

 

 

マスクは1種類ではなく

メーカー、入っている枚数、大きさも様々

 

 

患者様が欲しかったマスクは

1番目の方が購入され

 

 

その日はお目当てのマスクは購入できず

泣く泣く帰られました

 

 

次の日は

お目当てを確実に購入するため

朝6時から並びました

 

 

8時くらいに

店長らしき方(後に店長だとわかりました)が出社され並んでいるお客さんを

確認するも素通り

 

 

いよいよ開店の時間になると

店長がスタスタと駆け寄り

 

 

「今日のマスクの入荷はありません」

 

 

と一言捨て台詞のように吐き

お店に入ろうとしました

 

 

怒りに震えた患者様は

店長に物申したそうです

 

 

入荷がないのはどの時点で知ったのか?

寒い中待っている人たちに対して

気遣いがなさすぎるのではないか?

 

 

患者様は1番前にいたので

後ろに並んでいる方々の気持ちも

汲み取り代表になった気持ちで

ぶちまけたそうです

 

 

そうしていると

寒い中長時間並んだこと

急に怒ったことで血圧が上がったのか

 

 

フラフラし

倒れてしまったのです!!

 

 

意識はありましたが

立ち上がれない状態

 

 

後ろに並んでいた方々が心配し

栄養ドリンクや水を購入してくれた人

自身のマフラーを掛けてくれる人

背中をさすってくれる人

 

 

沢山の方の優しさに触れ

涙が止まらなかったそうです

 

 

店長も流石にバツが悪いと思ったのか

その日に並んで待っていた方へ

 

 

次にマスクが入荷した際は1回に限り

確保し、前もって電話で連絡し

取りに来ていただくという約束を

交わしてくれたそうです

 

 

これで1件落着と思うでしょ?

私も思いました・・・(笑)

 

 

でもまだひと悶着あったのです!!

 

 

ホッとし家に帰ったのもつかの間

1日経っても、2日経っても連絡がない

 

 

しびれを切らした患者様が

ドラッグストアに電話すると

 

 

あの日以来店長が休んでいて

他の従業員にその約束が

伝わっていなかったという事実が!!

 

 

もうめちゃくちゃです・・・(;’∀’)

 

 

患者様はそのドラッグストアへは

2度と行かないと仰っていましたし

 

 

マスク不足は小さな町の中でも

混乱や事件を引き起こしていることを

とても残念がっておられました

 

 

ただ、人の優しさに触れられたことだけが

救いだったと・・・

 

 

 

 

マスク不足が深刻化する中

解消される見込みもはっきりせず

 

 

不安で購買意欲が高まる人

マスクをあてにせず他のことを

徹底することで防ごうとする人

 

 

一人一人が感じる

マスクに関する必要性も様々

 

 

その中で

差別のような扱いを受けたり

守れたかもしれない命を失う現実

 

 

高値で転売する輩や

盗む人もいたりして・・・

 

 

そんな中でも

人を思いやる心で明るさを感じたり

 

 

小さな町の小さな出来事も

考えれば大きな学びに

繋がることがあります

 

 

これからの自身の姿勢においても

仕事へ向かう姿勢の糧としても

とても学びになったエピソードでした

 

 

本日も最後までご覧いただき

ありがとうございました