予防その3【瀬上一憲】

2014.11/26

予防 その3

さて、らしくないテーマで二回ほど書かせてもらいました。(笑)

さすがに今回で終わらせようかと。

 

予防って、日本人が一番忘れていることだと思いませんか。

以前、自分のブログでも書いたんですけれど、

健康保険制度があるが故、殆どの人は、いざという時には、

少額の自己負担で医者にかかることができます。

それは確かにすばらしい制度ではあるのだけれど。

 

自己防衛であるとか、

病気にならないために何を食べればいいのかとか

そういう先人たちの工夫をないがしろにしてきたのではないかと。

結果的に何かあれば病院の世話になればいい、薬を飲めばいいという

ぬるま湯に置かれてきたが故、

「予防」がどれだけ自分にメリットがあるのかをわからずにいるのではないかということです。

 

何かの記事で見ましたが、江戸時代の人々は、

ツボに結構興味を持っていて、ここを押すと、

どこそこに効くなんていうことにみな熱心だったといいます。

 

こういうことを書くと、西洋医学を否定するように

聞こえるかもしれませんが、要は、いいとこどりをすればいいだけの話。

 

 

バランスです。

 

 

また、話が脱線してきました。(笑)

今回で終わらせるんでしたっけ。

 

結論から言うと、

①一番初めに患者さんの状態を客観的なデータ(我々の場合は、

体の状態を患者さんと確認していくことになるとは

思いますが)に基づいて、できる限りきちんと原因と症状を説明して、

 

②それに対するアプローチ(施術)、回復期に何をすればいいのか、

 

③そして、治った後は、どういうケア(予防)が必要になるのか

それらをトータルで示して、

全てを理解してもらったうえで施術に入るというのが

理想だなということを強く感じたわけです。

 

 

言うは易し、です。

自分もきちんとシステム化できていませんから。┐(‘~`;)┌

 

あと、説明がしやすい症例とそうでないものとありますよね。

 

例えば、坐骨神経痛 間欠性跛行を患っているケースだとか、

四十肩とか、急性的に発症したと思われる症状がはっきりと

出ているケースであれば、どれぐらいの期間がかかって、

問題なく動かせるようになるのかを説明できますが、

 

慢性的な痛みに対しての説明は、なかなか難しいわけで。

急性的な痛みにしても、

まずその痛みを何とかしてほしくて患者さんは、

わざわざやってこられるわけで、

我々は医者じゃありませんから、それを何とかしたうえでの

説明でなければ聞く耳も持ってもらえないわけですから。

 

 

因みに、私、こういう偉そうなことを書いてきましたが、

実は、先日の健康診断で結構しっかりと

「予防」しないと大変なことになると宣告されてしまいました。

薬というよりは、自助努力で何とかしたいと思っていますので、

せっせと、ウォーキングしたり、食事を見直したりとしているわけです。

 

整体院近くの公園をせっせとウォーキングしていましたら、

ここ十和田でも、ノルディックウォークに励まれている方がちらほらと。

 

その存在は以前から知っていましたし、

肩甲骨の動きが悪い患者さんにも勧めたこともありますが、

いざ目にすると、やってみたくなるものです。

 

早速、ネットで調べると、

単純にストックを突いて歩くだけの

運動かと思いきや、流派が大別して二つあるとのこと。

スポーツ系(ノルディッウォーク)とリハビリ系(ポールウォーク)といったらいいのか。

 

まぁ、これで、アスリート的に鍛えるのか、

健康で歩くことができることを優先するのかという

目的の違いから派生してきたたようではあるんですけれど。

ためしに、ウィキペディアでノルディックウォークをご覧ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0

けっこう、奥が深いですよ。

 

これからの社会を考えると、整体師たちは、

ポールウォーク指導ができていると仕事の幅が広がるかもしれませんね。

よく、80歳で20本の歯ということが言われていますが、

死ぬまで自分の足で健康に歩くようなことの

手助けを自分たちができるようになれればいいなと思ったりしています。