使い勝手のイイ言葉【瀬上一憲】

2018.01/24

一週間のご無沙汰でした。

水曜日です。

おはようございます。

青森のせのうえです。

 

先日、はじめて見えた患者さんからこう聞かれました。

 

「〇▽◆というところで足ツボをやっていて、そこで見てもらったら、あなた胃腸が弱っていますね、といわれたんですが、そんなことが足裏を触るだけで解るものなのですか?」

 

「本当に極めた人や、大先生なら解る人もいると思いますよ。

ところで、〇〇さんは、胃の調子が悪かったの?」と私。

 

心の中では、(○▽◆のショッピングモールあたりにそんな凄腕先生がいるわけねーだろ)と思ったのですがあえてそれは口に出さずに。(笑)

 

「いえ、思いあたる節がなかったのですが、そういわれるとそうなのかなって思って、消化の良いモノを食べるようにしました。」だって

 

 

これ、みなさんどう思います。

 

自分は、足裏を触るだけで内蔵の調子がいいか悪いかを判断するだけのテクニックは残念ながらありません。

 

だから、言うわけではないのですが、とても「使い勝手のいい言葉だなぁ」と思いました。

 

胃の調子が特に悪くなさそうであっても、そういわれるとそういう気がしないでもない、そういう人もいるでしょう。

 

プラシーボ効果みたいなものかな。

 

でも、実際の体調と違っても、その言葉を咎められることもまずない。

 

それでいて、なんだか凄そうな先生だと勘違いさせる効果はある。

 

これが、肝臓や腎臓だったら話は別ですよ。

 

数値で現れますから。

 

でも、胃腸の働きについては、胃カメラを飲んで糜爛等を確認する以外、そう簡単な検査自体ないわけだから、検証しようがないわけで。

 

まぁ、触って、内臓(胃腸)の調子が悪いと判断するぐらいの達人ならば、その場でその不調を治せなければおかしい「はず」なんですがね。(笑)

 

因みに、その患者さん。

こうも言ってました。

 

私は足つぼ初体験だったのだけれど、やってもらって、すぐ足先がポカポカしてきて気持ちよかったです、と。

身体にすぐ反応が出るというのはよっぽど悪かったんでしょうか、だって。

 

 

そんなの足つぼ専門さんのとこだけじゃなくって、どこでやっても同じですよ、と言いかけてやめました。

 

実際、見よう見真似のセルフケアで足指をやったって、終わった後は「それなりに」足の指が気持ちイイって状態になりますからね。

 

ただ、プロがやる足ツボがそれだけでいいわけがない。

 

ましてや、テキトーなことを言って煙に巻くなんてことがまかり通っていいはずはないんですが。

 

 

 

あえて、そういうことは言わずに、普段よりもちょっと強めに足指を確りと解しました。

 

案の定、軽い悲鳴は院内に響きましたが、足指がポカポカしだしてきたらしく、センセも凄いのね、だって。

(((^^;)

 

足指を解すというよりも足の指の形状や足裏のタコの状態をしっかりと見ながら姿勢や歩き方のアドバイスをした方が、その人に体に抱えるトラブルを解消するのによっぽど役立つんですけどね。

 

頭痛・肩こりの原因は、足指にあり、外反母趾にありということは、ままあることですから。