流行りだけでは10年で消える【安治久志】

2025.10/27

10数年前、
「自由になろう」「好きなことで生きよう」「自分ビジネスで稼ごう」

そう叫びながら、情報商材の世界は高額のコンテンツを

売る人たちが次々と現れました。

当時は勢いがありました。

彼らのセミナーには人が集まり、

派手なライフスタイルを見せることで

「憧れ」を刺激していました。

でも、今──その多くの人たちは、どこに行ったでしょうか?

 “理想”を語るふりをしていた人たち

彼らは「自由」「愛」「感謝」「夢」といった言葉を多用しました。

しかし、実際にやっていたのは

「不安と承認欲求を刺激して商品を売る」という構造。

理想を語りながら、自分の教材を買わせるために“愛”を利用していたのです。

■ お金の流れが止まった瞬間に、消えた

SNSアルゴリズムの変化、広告規制

顧客の目の肥え。

それらが重なって資金源が途絶えると、

彼らの発信も止まりました。

まるで“教祖”がステージを

降りた瞬間、信者が霧のように消えたかのように。

そして今、当時のような派手な

言葉で人を煽る人はほとんどいません。

残ったのは、本当に現場で価値を提供している人たちだけです。

■ 「理念」でなく「熱狂」で動いた代償

あの頃の情報商材ブームは、

「理念」ではなく「熱狂」で動いていました。

だからこそ、ブームが終わると何も残らなかった。

“学び”ではなく“憧れ”を売っていたからです。

 商売人マインドとは

本当の商売人マインドは、
・見栄よりも信頼


・売上よりも循環


・フォロワーよりも顧客の成果

を大切にすること。

本質的な発信とは、

人を煽ることではなく、気づきを届けて自立させることです。

「本気で自由を求めていたのか?」

「本当に誰かのために発信していたのか?」

10年前にブームに乗った人たちが消えた理由は、


この問いに“イエス”と答えられなかったからかもしれません。