子育てからビジネスを考える【安治久志】

2025.10/18

子育てでもよく言われますが、放置と放任の違い。

 

「放置」とは、

“関心すら持たず、結果だけを放り出す”状態。

一方「放任」とは、

“見守る意識があるけれど、あえて手を出さない”状態。

この考え方は、子育てだけじゃなく

仕事でも教育でも、当然僕たちの仕事でも同じことが言えますよね

 

その中でも特にひどいと思うのが
マーケティングはまさに「放置」型が蔓延しています。

 

つまり――
本質的な成長や信頼を育てず、
「目立てばOK」「クリックされればOK」といった短絡的な成果主義。

 

これがSNSマーケティングやYouTubeサムネ、煽りコピーにも
顕著に出てきているんですね。

 

「放置(放棄)マーケティング」が育てるのは“刹那的な反応”だけ

例えば、
・刺激的なタイトル
・怒りや恐怖を煽る動画
・「3日で100万円!」というような即効コピー

 

これらは一見、反応が取れるように見えますが、
本質的には 「育てていない」。

 

つまり、「一瞬の反応」は取れても
「信頼」や「共感」という“顧客の心”を育てていないんです。

 

これってまさに、
放置された子どもが愛情ではなく「注目されたい」という承認欲求だけで
行動するようになる構図とそっくりです。

 

一方で「放任=見守るマーケティング」は“信頼”を育てる

商売人マインドで言えば、
本当に育つビジネスとは、
「短期的な反応」ではなく「長期的な関係」を育てること。

放任とは、放っておくことではなく、

“信じて待つ勇気”

のこと。

過度に煽らず、
お客様自身が気づき・考え・選択できるように導く。
それが 「教育的マーケティング」=見守り型の発信 なんです。

 

商売人マインドの原点は「育てるマーケティング」

 

現代の激しいマーケティングの裏にあるのは、
「放置された消費者」が「放置で返す」構図。

 

だからこそ僕たち商売人は、
“反応を育てる”のではなく、
“関係を育てる”マーケティング をしなければならない。

一言でまとめると

放置マーケティングは「瞬間的な注目」を生み、
放任(見守り)マーケティングは「永続的な信頼」を育てる。