依存の高い商法から抜け出す方法【安治久志】

2025.06/16

僕自身がかつて深く陥っていた“ある状態”について、

そしてそこからどう抜け出したかをシェアしたいと思います。

 

◆ 売上に追われ、「成果」だけを追いかけた日々

開業してしばらく経った頃、

思うように売上が上がらず、

 

 

僕は「稼ぐこと」に全力を注ぎ始めました。

エナジードリンクを毎日飲んで、

寝る間を削って施術・SNS・事務作業…

「もっと成果を」「もっと認められたい」

――気づけば、そんな感情に飲まれていたんです。

しかもその成果の先にいたのは、コンサルの数字や他人の期待。

「自分の人生を走ってるはずが、気づけば誰かのために走らされている」

そんな矛盾に気づいた時、僕は限界を迎えていました。

 

 

これはまさに、

ヘドニック・トレッドミル(快楽適応)という心理状態でした。

成果出る出ないの繰り返しで、

メンタルが早かれ遅かれ、壊れていきます。

僕はそんな人何人も見てきました。

 

ヘドニック・トレッドミルとは?

✅「もっと稼げば幸せになれる」
✅「いい家に住めば安心できる」

そう思って努力しても、

手に入れた瞬間だけ“幸福”を感じ、

またすぐに「もっと上」を求めて走り出す――

例えるなら、

“永遠に進まないランニングマシン”のような状態。

 

 

整体業でも、技術セミナー・最新機器・集客テクニック…

やってもやっても、どこか満たされない。

そんな感覚に心当たりはありませんか?

そこから抜け出すために、僕が実践した5つのこと

① 外的報酬ではなく「内的満足」に目を向ける

成果や数字よりも、「今日、自分は誰を整えられたか」を大事にする。

売上より、「ありがとう」と言われた回数に価値を見出す

 

 

② 「感謝」を意識的に習慣化

・施術後、心の中で「この方に出会えてよかった」と唱える

・一日の終わりに「今日よかったことを3つ」書く

脳の報酬系が刺激され、“静かな満足”が育ちます

 

 

③ 「意味ある行動」を選ぶ

SNS投稿ひとつにしても、

「バズる」より「1人の心に届く」ことを目的にする。

数字に踊らされず、“意図”を持って動く

 

 

④ 意図と在り方を整える

「自分は何のためにこの仕事をしているのか」

それを見失うと、いくら実績が増えても“空虚”になります。

意図が整えば、“やるべきこと”も自然と絞られてくる

 

 

⑤ 比較ではなく「成長」を基準にする

SNSや周りと比べて不安になるよりも、

「昨日の自分」と比べて少しでも整ったか?を振り返る。

成長実感が、持続的な満足と幸福に変わります

整体師こそ、“在り方”を整える職業

僕らの仕事は、ただ施術するだけではありません。

 

 

クライアントの不調や人生に向き合う、“整えるプロ”です。

だからこそ、僕たち自身が「在り方」を整えていなければ、

施術はどこか薄っぺらくなってしまうと、

身をもって感じました。

 

 

最後に——

もし、今のあなたが
「頑張っているのに満たされない」

「売上はあるけど、どこかしんどい」

そんな違和感を感じているなら――

それは、

今こそ“本来の軸”に

戻るタイミングかもしれません。

 

 

「もっと」ではなく「これでいい」
「足りない」ではなく「ありがたい」

そんな感覚を取り戻せたとき、

 
人生も整体も、驚くほど“整って”いきます。

ぜひこの機会に、あなた自身の「意図」と「ペース」を見直してみてください。