行列のできる◯◯【瀬上一憲】

2024.09/23

水曜日です。

おはようございます。

 

 

青森のせのうえかずのりこと「あおのりです。」

 

 

実体験を下に。急な飛蚊症の症状の後、

目の違和感(中心部が歪んで見えた)があったので、市内の眼科医に。

 

 

所要の検査の後、医師が下した判断は、

「加齢による眼の老化現象」で問題ない、とのこと。

 

 

ところが、数日経っても違和感が消えないどころか、

足元に影がかかって見えるようになり、

それはだんだんと見えにくくなる状態に悪化。

 

 

診断から一週間もしなかったのだが、

またその眼科に駆け込んだ。

今度は、「網膜剥離」とのこと。

 

 

近隣の大学病院で施術しないと手遅れになる、と。

 

 

翌日、一山越して、大学病院に駆け込み、

手術・即入院となったのだけれど、順調に回復し、

無事に仕事復帰できたわけだけれど。

最初に眼科医にかかったときの加齢による云々は、

一体何だったのかという疑問が頭を離れなかった。

 

 

ヤツは、野獣死すべきな医者、

「大藪」だったということ、なのでしょう。

 

 

眼が見えなくなっていたら、と思うと本当にゾッとします。

田舎にはこの手の話がいっぱいあります。

 

 

助かるべき命、手遅れになる前の判断が遅かった、

医師不足もそうなんですが、それを見抜けて、

的確に判断できる医師が圧倒的に少ない、ということです。

 

 

更に、退院後、

指定の予約時間に赴いたところ、

結局大先生に見てもらえたのは、指定時間の五時間後。

 

 

しかも、診察時間たったの3分。

往復4時間かけて、5時間待って、です。

 

 

これは大病院であれば、

都会も田舎の一緒なのかも知らんけれど。

 

 

助けてほしくて、

救ってほしいと列をなす人で大病院は溢れかえっています。

 

 

町医者に一度かかってからでないと、

市民病院では診ませんとか、そうでない人は

割高な初診料がかかります、という仕組みを

作っても老人にはそれが通じません。

 

 

金ならいくらかかってもいいから見てほしい、

そんな老人たちで規模の大きな病院は

大渋滞に更に拍車が掛かることとなります。

 

 

例えば、膝。

 

 

外科手術でなんとかなるならまだしも、

手術不可の膝痛患者の場合、「見込みなし」として、

逆に町医者に回されるのだそう。

 

 

ところが、町医者は電気を当てるか

大量の湿布を処方するぐらいで、ほぼ何もしないのと大差ない処方のみ。

 

 

であれば、の世界に我々がいるわけなのだけれど。

 

 

外科手術が必要とされるレベルはさておき、

老人だらけのこの国には、「助けて欲しい人・

なんとかして欲しい人達」は無尽蔵と思えるほど多くいます。

 

 

神の手があれば、

行列ができるのは間違いないのでしょうけれど、

歩くこともままならなかった人を一歩でも歩けるように

してあげられれば、と思わざるを得ません。

 

 

難しい症状をなんとかする

腕があれば越したことはないと思いますが、

我々の業界で求められる「行列ができる院」

というのはそれとはちょっと違う気がします。

 

 

ふとそんなことを病院で考えていました。