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呪い言葉【安治久志】
2024.09/22
整骨院やコンサルタント業界で特によくある手法の一つに、
恐怖や不安を煽ることで顧客を引き寄せる手段があります。
この手法を僕は「呪いの言葉」と呼んでいます。
人気アニメの呪術廻戦でも出てくる
その言葉掛けは「呪いなる」というフレーズもあるぐらい
呪い言葉という意味が世に広まっているんじゃないかと思います。
整骨院などで、
- 「このまま放っておくと、もっと悪化しますよ」
- 「今、すぐに対策しないと取り返しのつかないことになります」
- 「放置すると重大な健康リスクが…」
以下のようなフレーズを聞いたことがあるかもしれません。
これらは、
問題を深刻に見せかけることで
顧客の不安を煽り、サービスを必要以上に求めさせる言葉です。
他にも
・過剰な権威アピール
・結果の誇張や偽り
・限定や緊急性を強調
などなどありますが
個人的には苦手な手法です。
これらの言葉は顧客に無意識に
強い不安感を植え付け、
まるで「自分が行動しなければ状況がさらに悪化する」
という呪いのような影響を与えます。
その呪いの言葉がもたらす最大の問題はとは
顧客の健康や決断を誤らせる可能性があることです。
恐怖や不安を煽られると、冷静な判断ができなくなり、
誤った選択をすることがあります。
たとえば、整骨院で
「今治療を受けないと大変なことになる」という言葉を聞いたとき、
実際には必要のない治療を受けてしまうことがあります。
これは、顧客の信頼関係を損ねるだけでなく、無駄な時間やお金を浪費する原因にもなります。
また、コンサルタントやコーチの業でも、
「今すぐ〇〇しないと取り残される」といったフレーズが
使われることがあります。これも同じく、短絡的な判断を促す言葉です。
結果として、成功を目指すはずのプロセスが、
恐怖に基づく行動によって逆効果を生むことが少なくありません。
当の本人はお客さんのためにと思い
説明をしていると思いますが、
逆効果になっている。
同じことを伝えても
呪いの言葉になる人を
有り難く受け取れる人がいます。
そこに答えがあります。
信頼関係
本当の信頼関係を築くために
私たちが目指すべきは、恐怖や不安に基づく
「呪いの言葉」ではなく、信頼と安心感に基づいたコミュニケーションです。
顧客は、問題を冷静に理解し、
自分で納得して行動できるようなアドバイスを求めています。
例えば、
「今の状態を改善するためには、このような方法や手法ががあります。
無理のないペースで進めていきましょう」
とか
「現在の状態について心配な点もありますが、
しっかりとケアしていけば改善していくことが可能です」
これらの言葉は、顧客に安心感を与え、
前向きな行動を促すものです。無理に不安を煽らず、
冷静な判断を促すことで、長期的な信頼関係を築くことができます。
呪いの言葉に頼らないメリット
恐怖や不安を煽ることなくビジネスを進めることで方がお互い関係が良くなるのです。
顧客はあなたの誠実さを感じ、より深い信頼を寄せて
信頼は長期的なリピートにつながります。
短期的な利益ではなく、顧客との長期的な関係を重視することで、
安定した収益基盤を築くことが可能です。
誠実で安心感のある対応は、
口コミや評判にも良い影響を与えます。結果として、新規の顧客も増えていくでしょう。
様々なサービス業において共通するものですが
恐怖や不安を煽る「呪いの言葉」は短期的には
効果があるかもしれませんが、長期的な信頼を損ねる可能性が高いです。
私たちが本当に顧客に提供すべきものは、
安心感と信頼です。冷静で前向きなコミュニケーションを心掛け、
恐怖や不安に頼らないサービスを提供することで、持続的な成功を手にすることができるでしょう。
ぜひ、一緒に「呪いの言葉」を避け、信頼を築く関係作りを実践していきましょう。